“最強の素人”冨永真一郎がガンプロ3・26新木場で“最強の超竜”高岩竜一の持つガンバレ世界王座に挑戦。「ベルトを巻いて5・3後楽園のメインに上がりたい!」

3・6板橋で高岩に挑戦を表明

「私は腕に自信がないので、いっぱいワナを仕掛けないと、高岩さんは突破できない!」

――結局、高岩選手が優勝して、ベルトは団体外に流出しました。決勝の今成戦、大家選手、岩崎選手との防衛戦を通じて3試合。その試合を見られて、やはり高岩選手はただ者ではないというのを感じましたか?
「その3試合とも、近くで見てました。3人とも腕に自信のある選手で、高岩さんにもそういったスタンスで挑んでいった。私は腕に自信がないので、いっぱいワナを仕掛けないと(笑)。ただ者ではない高岩さんは突破できないと思います」

――ワナをどう仕掛けるかがカギになりますか?
「そうですね。そうなんですけど、対戦経験がほぼないに等しい。石井さんとはそこそこシングルもやらせてもらって。ほかの試合で当たることもあったので、クセを知ってるし、石井さんも僕のクセを知ってるので、ワナを張りやすかったけど・・・。高岩さんにはどういう仕掛けをしたらいいかを仕事中に考えてます(笑)」

――2・27後楽園で岩崎選手から防衛した後、挑戦者が決まってませんでした。岩崎選手がやられて“ここで自分が”って思ったのはなぜですか?
「一つはトーナメントを通して、新しいベルトができたということで明確な目標、モチベーションができた。もう一つは、自分のなかで焦りみたいなものがあって。今年35歳になるんですけど、キャリアでいうと12年。シングルのタイトル戦は過去3回やらせてもらって、有名な選手とも試合させてもらって。ただの1度も結果を出していない。そこで、“今このタイミングかな”って思って、名乗りを挙げました」

――ここで行かなきゃチャンスはなかなかないと?
「そうですね。ガンプロにはいい選手が多いんで。黙ってると最後尾から移動できないなと思いました」

――高岩選手は挑戦を受諾しましたが、試合後には厳しい発言もありましたが・・・。
「高岩さんクラスの選手になると、私のような無名な男が名乗りを挙げても・・・というのがあったのでしょう。それくらいの精神状態でいてくれたほうがいい。ガッツリ“胸貸してやるよ”って言われるより、精神的にほころびがあったほうがいい。それに関しては何も思ってないです」