身近なアンコンシャス・バイアスを見つけよう!「第2回こども未来国連会議」は“ジェンダー平等”がテーマ
“アンコンシャス・バイアス”を探しにテーマパーク内を探索
各チームで子どもたちの自己紹介が済むとファシリテーターが登場。グローバル時代らしく英語にて司会進行が行われた。
最初は簡単なクイズが出題され、さまざまな職業につく人のプロフィールを紹介し、それが男性か女性かを当てる。紹介されたのは交通機動隊の白バイ隊員、ボクシングの世界チャンピオン、子どもを育てている人、そしてSMALL WORLDS TOKYOの館長。正解は順に女性、女性、男性、女性。どれも普通なら逆と思いがちだが、ファシリテーターは「それがUnconscious Bias(アンコンシャス・バイアス、無意識の思い込みや偏見のこと)です」と性別で仕事や社会の役割を決めつける意識が、ジェンダー平等の実現を阻む壁であると子どもたちに伝えた。
それを受けた子どもたちは、自分たちが思うアンコンシャス・バイアスをリストアップ。ワークシートには「男の子は車が好き」「女の子はメイクをしておしゃれする」など身近な事例が並んだが、中には「フライト・アテンダントやバスガイドは女性の職業」「アメリカの大統領は男性」といった、社会に目を向けた意見もあった。
その後、SMALL WORLDS TOKYOの施設内をグループごとに巡り、展示されているミニチュアの中に“アンコン”を探す行動型のワークショップを実施。支給されたタブレットは、見つけた“アンコン”を写真に収めるためのツールだ。それぞれ自由に宇宙センターや世界の街、エアポートなど、80分の1の世界の中に入り込んで、「工事現場の人はみんな男性だね」「宇宙飛行士もぜんぶ男性だよ」などと言いながら、和気あいあいと“アンコン探し”を行った。
会場に戻ると、展示エリアで見つけた“アンコン”から何を感じたか、それを変えるにはどうすればいいのかをチームでまとめ、他のチームと意見交換。こども未来国連会議への参加を表明した豊島区の高野之夫区長から挨拶があった後、子どもたちによる最終プレゼンテーションが行われた。
武蔵野市から参加した中村魁良さん(10歳)は「ジェンダー平等はすごく解決しないといけない重要な問題。そのためにいろんな人と会話して多くの意見を知りたい」と発言。他の子どもたちからもさまざまな意見が発表された。