今年の米アカデミー賞授賞式が熱すぎた！ ウクライナへの支援呼びかけやウィル・スミス激怒の乱入ハプニングも

　第94回アカデミー賞授賞式が28日（現地時間27日）、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。歴史的な受賞あり乱入ハプニングあり、感染対策をしながらも往年の華やかさが戻ったかのような熱気に包まれた授賞式となった。

　PCR検査や感染対策を徹底したうえで、カメラに映る人はマスクをしなくてよいという形で開催。レッドカーペットには豪華な映画人が次々と登場。インタビューやフォトコールを受け、例年の盛り上がりが復活。

　授賞式も、今年は女性コメディアン3名のユーモア満載の司会のもと、往年の華やかな式が戻ってきたような盛り上がり。『ゴッドファーザー』50周年企画でフランシス・フォード・コッポラ監督、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロが、作品賞発表ではライザ・ミネリがレディー・ガガとともに登壇するなど、ハリウッドのレジェンドも多数登場。また、追悼特集ではベティ・ホワイトら多くの映画人とともに日本のワダ・エミ、千葉真一もたたえられた。

　現在、多くの犠牲が出ているロシアによるウクライナ侵攻に対し、同国出身の女優ミラ・クニスが「人々が苦しんでいるときに、世界のコミュニティーは立ち上がることができるはず」とウクライナへのサポートを訴えるなど、世界のさまざまな課題と向き合う積極的な姿勢は今年のアカデミー賞でも随所に見られた。　

　歴史的な受賞も相次いだ。助演男優賞は『コーダ あいのうた』で、ろう者の父を演じたトロイ・コッツァーが受賞。自身もろう者であるコッツァーは、ろう者俳優のオスカー初受賞という歴史的受賞に感激し「この作品は障がい者と健常者の橋渡しを務めた。それはいつまでもハリウッドに残る橋」と手話で熱くスピーチ。満場の喝采をジェスチャーで贈られた。『コーダ あいのうた』は、助演男優賞、脚色賞、作品賞にノミネートされ、その3部門すべてで受賞をはたした。