原宿で絶滅した動物やその危機にある動物を捕まえる! チームラボがGalaxyと新しい学びのプロジェクト


 アート集団「チームラボ」の新しい展覧会「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」が4月1日に原宿のGalaxy Harajukuでスタートする。

 チームラボとモバイル製品の世界的リーディングブランド「Galaxy」のコラボレーション企画。来場者は、館内に登場した神秘の森に「Galaxy」のスマホ端末を手に入り、目の前に広がるデジタルの森で思うままに動き回っている動物たちをスマホを使って捕まえたり、観察したり、そしてまた森へと返したりしながら、自分のコレクション図鑑を作っていくというものだ。動物は、絶滅に瀕している動物やすでに絶滅してしまった動物で、チームラボの猪子寿之代表によれば、種類は「ものすごくたくさん」だという。

 捕まえ方は簡単で、神秘の森の中で飛んだり、歩いたり、這ったりしている動物たちに「観察の矢」を当てたり、自分の足元に「観察の網」を張って動物たちを追い込んで捕獲する。すると捕まえた動物たちがそこから消えてスマホの中に入り、名前など情報がスマホの画面に表示される。またアプリのカメラで覗いている場所にむけてスワイプすると捕まえた動物たちを放すことができる。動物たちは解放してもスマホのコレクション図鑑に残る。また、何度も同じ種類の動物を捕獲すると、最初の時は動物の体の特長だった情報が、次にはその動物と人間との関わり、さらに次には環境との関わりといった具合に情報が増えていく。

イベントにはモデルの莉子(中央)も登壇。一足先に体験したといい「動物を追いかけてきゃあきゃあ一人で言いながらやってしまいました」と笑った。

 開幕を控え、31日に行われた内覧会では、チームラボの猪子寿之代表が登壇し自ら作品やプロジェクトについて説明。猪子代表は本展は「新しい学びのプロジェクト」だとしたうえで、人類が農耕や牧畜を始めたのはつい1万年前のことで、長い歴史のほとんどを森の中で狩猟や採集をしながら生活し、進化し、生き残ってきたとし、「捕まえたり獲ったりすることは本能的に楽しいことで、だからこそ、子どものころはそれに夢中になったのだと思います。現代社会は変化のスピードが速くて予測ができません。このような社会に対応していくには、一生学び続けていくことが必要だと思う。教わって記憶する教育ではなく自発的に学んでいくことだと思う。自ら興味を持つことが重要で、子どものころから興味を持つ、興味を広げていくことが重要だと考えています」と、このプロジェクトの背景について語った。

 今回の展示は、Galaxy Harajukuが3周年を迎えるにあたり実現したもの。

 毎日11~19時。入場料は無料。終了日は未定。神秘の森の探索にぴったりな専用端末の貸し出しもしている。

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