約2年8カ月ぶりの復帰の征矢貴「本気の必死な姿というのは人の心を動かすと思っている。僕は15分間攻め続ける」【RIZIN TRIGGER】

ドラムミットにパンチを打ち込む

ジムの仲間は特別な存在

 練習後の会見では「大きなケガもなく、体調を崩すこともなく、しっかり練習ができている」とここまでは特に問題ない調整ができているよう。病に関しても「薬も断薬し、完全に格闘技をやるためだけの生活を送ることで体調はいい状態」とのこと。

 練習を再開したのが約半年前「ものすごく弱くなっていたので、練習についていくのが精いっぱい。落ちてしまった体重を戻さなければいけないので、体づくりがまず大変だった」と振り返った。

 体重については「現在61kgちょっと。はっきりいって、2年前より通常の体重は減っている」という。これは食生活において脂質の摂取に制限があるからで「炭水化物をたくさん取っても練習で消費されるから体づくりは大変」という。それでも「減量が楽という点ではそれはそれでいいのかなと思っている」と前向きにとらえる。

 この病気は症状が治まった状態の「寛かい」と症状が出てしまう「再燃」を繰り返す。そんなコンディションの中でも征矢が復帰を果たした背景にはジムの仲間の存在が。「入院した時に、ジムの仲間からいっぱい動画が送られてきた。入院して気持ちが落ち込んでいるときに鶴屋さんが“仲間がジムで待っている”という言葉をたくさんかけてくれた。それでもう一度、その場所に戻りたいなと思った。本当にジムの仲間は特別な存在。その時に“よし、戻ってやろう”と思いました」と闘病中の心境を明かした。