ヤマハ、国内最大のボートショーで注目の次世代操船システム「HARMO」をプレゼン

 ヤマハ発動機は1日、パシフィコ横浜などで開催中の国内最大級のマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2022」にて電動操船システム「HARMO(ハルモ)」についてプレゼンした。

「ジャパンインターナショナルボートショー2022」にて電動操船システム「HARMO」搭載艇を展示する「ヤマハ発動機」ブース

 パシフィコ横浜会場のメインステージ。ヤマハ発動機はマリンメーカーが環境対応や先進技術開発の取り組みを紹介する「サステナビリティ×テクノロジー プレゼンアワー」で、電動推進器とジョイスティックなどの制御システムで構成された次世代電動操船システム「HARMO」について発表した。

 ヤマハ発動機では、10年ほど前から自動車業界のEV化が進む中、マリン業界にもいずれ変化が起こるだろうと予測。電動の強みである“低回転における高トルク”を最大限に生かすために、低速用途に特化したリムドライブモータと、一体型電動ステアリングを採用し、同社ならではの技術を融合した「HARMO」の構想を固める。その後、運河が発達して環境意識の高いヨーロッパ市場をメインターゲットに、欧州各地の展示会への参考出品や試乗会を開催して価値検証を進め、本格的な開発をスタートした。

「HARMO」は電動リムドライブ駆動による低速での大きな推進力と高い静粛性を兼ね備え、その場でのボート回頭やジョイスティックでの直感的な操船が可能。電動システムと操船システムを組み合わせて提供し、独自の通信ネットワークでつなげた「次世代操船システムプラットフォーム」となる。

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