元空手世界王者・長野じゅりあ 4・9後楽園での山下実優とのシングル戦に向け「後悔がないくらいバチバチに戦って勝ちたい!」【東京女子プロレス】
デビュー戦での長野の打撃技を見た印象について、山下は「手刀だったり、一つ一つの技が自分が現役でやってなかったものだったんです。蹴りだったりも。だからすごい新鮮に感じました。だからワクワクしました。戦ったときにどうなるんだろうって」と話し、長野の打撃技のスピードの速さに関して「自分が極真で組み手をやっていて、じゅりあさんは型で流派も違うなかで。組み手をやってる身からすると、型をやってる人のスピード感ってすごいなって思った。やっぱり世界で結果を残してるっていうくらいのレベルだから、スピードは本当にすごいなって思いました。ただ当たらないと意味がないので、そこはもう戦ってみてですね」と続けた。
逆に山下の印象について、長野は「山下選手の蹴りがすごく重いなってと思っていて。伝統派空手ってポイント制なので、相手を倒す蹴りではないんです。そこをプロレスっぽく改良して、相手にダメージを与える蹴りをやってきたんですけど。山下選手は長年相手を倒す蹴りっていうか、振り抜く蹴りをやってきているので。そこが違うなっていう部分なんですけど。私もなんとか相手を倒せる蹴りを出せるように、山下選手の蹴りよりもっと強い蹴りを出せるようにしたいなって思ってます」と語った。山下から「上段回し蹴りで一本取る」と言われたが、長野は「ブラジリアンキックは上から下に振り落とす蹴りで当てたらダメージも強いと思うので、出したいなって思います」と対抗意識をメラメラと燃やした。
そのブラジリアンキックに関して、山下は「ホントにすごいインパクトがあって。攻撃のつなぎがうまいなって思ったので、そこを食らうと自分も危ないんじゃないかなって」と警戒心を露わにした。
今回が初のシングル戦になるが、長野は「楽しみな気持ちと裏腹に、リング上で一人取り残されてる夢を何度か見て。一人だから勝つのも負けるのも全部自分の責任だから。勝ったら、自分の力で勝ったぞっていうのはすごい大きいと思って。今後にもすごい自信につながると思うので、シングルで勝ちたい気持ちはあります」と意欲。
デビュー戦ではグラウンドでの戦いで苦戦したが、長野は「立ち技は得意なんですけど、グラウンドに持ち込まれたときに結構弱かったなって思うので。練習を重ねて対策はしています。(プロレス技で来られたら)ちょっと距離を取って、なるべく組まれないようにしたい。組まれたときも筋力アップとかもしてますし、返していけたらいい。山下選手の立ち技にも対応しつつ、グラウンドにも対応していきたい」とコメントした。