ヤマノビューティメイトと女子栄養大学が産学連携、新資格「健康・美容コンシェルジュ」創設へ
ヤマノビューティメイトグループと女子栄養大学が5日、産学連携包括協力に関する協定を締結した。
ヤマノビューティメイトグループは美容家の山野愛子氏が1971年に創業し、自社の研究・開発による化粧品販売、フェイシャルエステティック技術者や指導者の教育事業およびサロン事業などを展開する。2019年から本格的に健康マーケットに参入した同社が、昨秋に女子栄養大学に相談に行ったことをきっかけとして、両者の美容と栄養の協力体制を築いていくべく協定の締結に至った。
女子栄養大学と美容企業との連携は今回が初めてといい、同大学の香川明夫学長は「今回の連携は両者の持つ知見の融合により新たな可能性を開き、人々が健康で美しく生きられるための取り組みを進めていくことが目的。両者による取り組みはこれまで以上に人々の健康の維持や増進、幸せに向けてお役に立てるものになると考えている。山野愛子様と本学創立者の香川綾は近しい年代を共に生き、2人がつながるということにも大変意義を感じている」と挨拶。
ヤマノビューティメイトグループの山野幹夫社長は、今回の産学連携で食生活と健康・美容について総合的に学べる講座を開講し、新たな健康と美容の資格を創設することも発表。現在、講座開講の準備を進めており「これからは弊社のサロンも外見を磨くだけではなく、内面から健康で美しくなれるサービスを提供できるサロンに進化していく。超高齢化社会といった今の時代のニーズに合った健康で美しく、楽しく長生きできる“健康美容長寿社会”の手助けになればと考えている」と抱負を述べた。
その後、山野社長と香川学長はそれぞれ協定書に署名。新設予定の共同資格は、ヤマノビューティメイトグループが独自に開発する健康・美容に関する資格と、女子栄養大学生涯学習センターのオンライン通信講座「食と健康」(文部科学省に申請中)を合体させ、両者の資格をもって「健康・美容コンシェルジュ」の認定を行うもの。今後は両者の持つ栄養と美容の知見を合わせ、人々が健康で美しく生きるための情報発信や人材育成などに取り組むという。