松坂桃李“宿命の相手”樹木希林の教え明かす「記者から同じこと聞かれても毎回違うこと言わなきゃ、と」

撮影・堀田真央人

 松坂は初主演映画『ツナグ』(2012)で祖母役を演じた樹木希林をあげ「芝居を始めて間もないころだったので、いろんなことを教わった。お芝居のことから、人ってのはね…というところから。映画を撮り終わって、番宣(宣伝活動)を主演として一人で頑張りますと言ったんですが、希林さんが全部ついて来てくれて。“あんたね、しゃべる前に、あーとか、えーとか言わない”“記者が同じ質問しても同じ答えをしちゃだめ。毎回違うこと言わないと!”って。芝居から番宣のやり方まで教えていただきました」と苦笑しつつ「今回(樹木希林の娘の)内田也哉子さんがお母さん役で、縁を感じてゾクっとしました」と振り返った。

「今(樹木と)会ったらなんて言うだろう」と感慨深げな松坂は、いつになく舞台挨拶で緊張していると明かし「登場人物の関係性が皆さんにどう映るのか、怖いです。怖いですけどしっかり見ていただきたい気持ちのほうが大きい。言葉にしにくいかもしれないけど、見た感想を、皆さんなりの言葉で広めていただければ」と語っていた。

 映画『流浪の月』は5月13日より公開。