宇佐美にMMAの奥深さを見せつけた大尊伸光「母が亡くなってから勝ててなかった。一言だけ独り言を言わせてください。ママ、勝ったよ!」【POUND STORM】
タックルを仕掛ける大尊(🄫SUSUMU NAGAO)
修斗の元環太平洋ライト級王者の大尊伸光(野田ボディビル同好会)が、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSらが所属するLDHが仕掛ける格闘技と音楽ライブが融合した新しい格闘エンタテインメント「POUND STORM」(4月24日、東京・両国国技館)で約1年7カ月ぶりの勝利を挙げ、復活を果たした。
大尊は試合後のマイクで「僕はずっと勝手に髙谷さんの後輩だと思っているんですけど、ずっと髙谷さんの背中を見続けていて。髙谷さんにカッコいいところを見せたかったんですけど、今日は微妙だったんで、また機会があったらいいところを見せたいのでお願いします」とLDH martial arts代表取締役CEOの髙谷裕之氏に挨拶。そして「僕の母が2020年にガンで亡くなってしまったんです。それからまだ僕、勝ってなくて。今日、初めて母が天国に行ってから勝つところを見せられたので、一言だけ独り言を言わせてください。ママ、勝ったよ!」と2020年12月に天国に旅立った母に呼びかけた。
大尊はコメインの第9試合で宇佐美正パトリック(LDH martial arts / EXFIGHT)と対戦した。ともに一発で倒せる打撃を持つとあって、序盤から緊張感の漂う試合となったが、大尊は打撃の合間にタックルを交え、テイクダウンに成功するなど“MMA”で試合の主導権を握る。宇佐美は下からの攻めも見せるが、キャリアで優る大尊は冷静に対処。