中村倫也がUFC挑戦へ大きく踏み出す血染めの勝利。「格闘の神様が僕が望むところに連れて行ってくれると思う」【POUND STORM】

右まぶたをカットして出血する中村(🄫SUSUMU NAGAO)

 2Rもカーフキックを蹴り合う両者は互いに足が流れる場面も。ここでも中村は慌ててタックルに行くことはなく、打撃から組み立てタックルでテイクダウン。やはり首を抱えられ血が滴り落ちる状況となるが、中村は首を抜いてサイドポジションになった時に右目の血をぬぐう冷静さを見せる。そしてヒザをボディーに打ち付けカエタノを削っていく。

 3Rは先にニータップで仕掛けてきたカエタノをかわすと逆にタックルを決めテイクダウンさせると上のポジションをキープ。カエタノは中村をガードに入れ、左腕を狙うが中村は許さず。バックを取りかけると逃げるカエタノだったが、中村は上をキープ。ケージを蹴って脱出を図るカエタノだったが、中村は動きを合わせポジションをキープ。終盤、三角絞めを狙うカエタノだったが、中村はしのぐとサイドポジションからマウントを取りかける。そしてパウンド。最後はスタンドで打撃の展開の中、終了のブザー。ともにケージに上り自らの勝利をアピールしたが、判定はジャッジ3者とも中村を支持した。