中村倫也がUFC挑戦へ大きく踏み出す血染めの勝利。「格闘の神様が僕が望むところに連れて行ってくれると思う」【POUND STORM】

判定で中村の手が上がった(🄫SUSUMU NAGAO)

 今後の中村については大会後の総括でLDH martial arts代表取締役CEOの髙谷裕之氏は「UFC側にひっかかれば、UFCに挑戦させたい」と明言。同取締役の岡見勇信は「Road to UFCが発表された。そこに倫也が行けるのであれば送り込みたい。これはUFCが決めることなので何とも言えないが、僕らは送り出すという気持ちは持っている」などと語っている。

 また中村は今回の格闘技と音楽ライブの融合という新しい試みについては「ホームで戦うってこういうことなんだなって思いましたし、目に見えないものの力というものを非常に感じました。カエタノ選手もやりにくかったと思う」と語った。そしてカエタノについては「UFCに行く前の肩慣らしと思ってきたと思うんです。彼の試合をずっと見てて、昔は“俺には何もないんだ”というアグレッシブな戦いだったのに、直近の試合は、カエタノ選手はブラジルにジムもあって、教え子もたくさんいて、それなりに地位もあって守るものがたくさんあって、それを失う怖さが顔に出ていた。僕はMMAでは一人で食べていくのが精いっぱいで、家族や恋人とかを食べさせることもできないし、何もないからその気持ちの差で絶対に勝てると思っていました」などと語った。

 この日初めて格闘技に接したファンもいたと思われるのだが「この出血量で、ショッキングは与えられたと思う(笑)。“それでもやってる。すごい”というのは分かりやすく伝えられたのかと思うので、そういう意味ではよかったんじゃないかと思います」と笑顔を見せた。

「POUND STORM」(4月24日、東京・両国国技館)
◆第1試合 バンタム級(61.2kg)5分3R
○海飛(和術慧舟會HEARTS)(2R3分58秒、TKO)鈴木崇矢(EXFIGHT)●

◆第2試合 フェザー級(65.8kg)5分3R
○スソン(KRAZY BEE)(判定2-1=28-29、29-28、29-28)宇佐美秀メイソン(EXFIGHT)●

◆第3試合 フェザー級(65.8kg)5分3R
○狩野優(TRIBE TOKYO MMA)(3R4分28秒、肩固め)中村京一郎(EXFIGHT)●

◆第4試合 ミドル級(83.9kg)5分3R
○岩﨑大河(大道塾 パラエストラ東京)(2R3分49秒、判定3-0=19-19 ※マスト判定は岩﨑、20-18、20-18)三上ヘンリー大智(EXFIGHT)●
※2Rに三上のアイポークで岩﨑が試合続行不可能となり2R3分49秒時点までのテクニカル判定。

◆第5試合 ライト級(70.3kg)5分3R
○マックス・ザ・ボディ(BRAVE)(判定3-0=28-28 ※マスト判定はマックス、30-27、30-27)オーディン(EXFIGHT)●

◆第6試合 ウェルター級(77.1kg)5分3R
○グンター・カルンダ(Tri.H studio)(判定0-3=27-30、27-30、28-29)エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)○

◆第7試合 バンタム級(61.2kg)5分3R
●風間敏臣(和術慧舟會 HEARTS)(2R6秒、KO)齋藤奨司(FIGHT FARM)○

◆第8試合 フェザー級(65.8kg)5分3R
●山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)(判定0-3=28-29、27-29、27-30)河名マスト(ロータス世田谷)○

◆第9試合(コメイン)ライト級(70.3kg)5分3R
○大尊伸光(野田ボディビル同好会)(判定3-0=29-28、29-28、29-28)宇佐美正パトリック(LDH martial arts / EXFIGHT)●

◆第10試合(メイン)バンタム級(61.2kg)5分3R
●アリアンドロ・カエタノ(ブラジル/パラナ バーリトゥード)(判定0-3=28-29、28-29、28-29)中村倫也(LDH martial arts / EXFIGHT)○
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