寺山日葵が引退の挨拶「自分の人生を前向きなものに明るいものにしてくれたのがキックボクシングでした」【RISE157】
この日、寺山はRISE QUEENミニフライ級王座のベルトを返上。弟の寺山遼冴、王座を争った後、今はかけがえのない友人となった佐藤レイナ、最後の相手となった小林愛三、激闘を繰り広げた紅絹、そして那須川天心、那須川弘幸会長、RISEの伊藤隆代表、両親から花束や記念品が贈呈された。
記念写真の後、寺山は「泣かないようにと思ってきたのに早々泣かされてしまいました。本当に自分は世界一幸せ者だなって思うくらい、たくさんの人に見守っていただけて本当にうれしいです。小さい頃は自分のことが本当に大嫌いで、両親がいる前で言うのも失礼なんですけれど、名前も容姿も顔も何もかもが嫌いで自信が持てなくて。そんな私を少し前に向かせてくれたのがこの格闘技であって、キックボクシングでした。キックボクシングを通してたくさんの人に出会って、きつい経験もあったしうれしい経験もあったし、とにかくたくさんのことを経験させてくれて、自分の人生を前向きなものに明るいものにしてくれたのがキックボクシングでした。たくさんの方のおかげで寺山日葵はこうしてリングに立つことができていました。本当に皆さんありがとうございました。こんなに素晴らしい式をしていただいて本当にうれしいです。もう選手としてリングに立つことはこの先ないんですが、自分を変えてくれた格闘技にこれからも恩返しをしていきたいので、別の形で別の角度から携わっていけたらと思いますので、またどこかで見かけたら声をかけてくださるとうれしいです。寺山日葵を愛してくださった皆様、本当にありがとうございます。明日からも“夢を持って自信を持って堂々と生きなさい”という言葉通りに私も明日から前を向いて別の道を進みたいと思います。キックボクサー寺山日葵の応援をありがとうございました」と挨拶。そして10カウントゴングを聞き、リングに別れを告げた。