牛のエサにまでこだわる完全会員制“インナービューティ”肉割烹が麻布十番にオープン
抗生物質やホルモン剤を使わず肥育された牛肉をはじめ、グルテンフリー、白砂糖不使用など“腸に良い食材”を追求する会員制肉割烹「麻布 肉しゃり」が4月、麻布十番にオープンした。すでにプレオープンの段階でアスリートや健康意識の高い美食家から入会予約が殺到しているという同店が掲げる“健康”と“美食”へのこだわりとは。
抗生物質やホルモン剤不使用の絶品牛コースで“インナービューティ”を実感
インパクト満点のライオンとゴリラのオブジェの先は、会員制ならではの隠れ家空間。カウンター席(11席)をメインに、カウンター個室も備える。モダンながらも醸し出されるホスピタリティーとプライベート感に、自然とくつろぎを感じることが出来る。
そんな空間で特に目を引くのは、店内に掲示された「インナービューティ鬼十則」。なにしろ、そこに掲げられているのは「NON抗生物質」「NONホルモン剤」「白砂糖・人工甘味料不使用」「化学調味料・食品添加物不使用」「トランス脂肪酸不使用」「牛乳不使用」「グルテンフリー」「低GI・低糖質・低脂質」など、多くの健康志向の人が気にかけながらも、外食、とくに美食を追求するレストランでは難しい項目ばかり。
「おまかせコース 極み」では、ぜいたくかつ低糖質な「輝く2種の金しゃり巻き -黒毛和牛と車海老-」、驚き必至の「都萬牛の贅沢メンチカツ-グルテンフリーサンド-」など“おいしさ”が犠牲になるどころか、最高のホスピタリティーを体現していることが、メニューを見ただけでも伝わってくる。
実はこの店は昨年、麻布エリア(住所非公開)にオープンし、低GIやデトックスをコンセプトに開発された黒いシャリのヘルシー寿司で話題を呼んだ「麻布 黒しゃり」を手がけるプロラボホールディングスによる新業態店。
同グループの佐々木広行会長は「ケミカルなものや良くないとされるものを避けて、体に良いとされるものを取り入れる。体の内側から美しく、健康になる“インナービューティ”の大切さを、食を通して感じていただきたい。そういう思いのもと、この店をオープンさせました」と語る。
ヘルスケアやエステ事業を展開するなか、食を通して内側から美や健康を目指す“インナービューティ”の観点から飲食事業に進出。とくに予防医学でも注目される“腸”の健康に着目し“腸に良い食とは”を研究してきた。
「実は僕自身、独立後の忙しさとストレスで暴飲暴食を続けて100キロくらいまで太ってしまい、30代前半の若さで糖尿病と診断されたんです。それを機に、予防医療と食事について興味を持つようになったんです」