8月にトークショー開催の岸惠子がロシアのウクライナ侵攻、コロナ問題などで日本に愛ある提言

「2月9日に外に出てから一歩も外に出ていなかった」と明かした岸

 またそのうえで「それで日本はどうなるんだろう。日本はアメリカの核の傘下に入ってのんびりしていていいのだろうか、とかいろいろ考えることがあります。私は一生の半分以上をヨーロッパのど真ん中で暮らしていました。国境というものは動くもの。ポーランドは2回も地図からなくなっている。そして復活した時は形が変わっていたりする。そういうところに住んでいた私にしてみると、日本の人たちはのんきに思える。すごく幸せでいい人たちで、何にもしない人、と思えるんです。そういうことを話したいと思います」と続けた。

 そしてそもそもロシアの侵攻が始まってしまった原因について「最初にバイデンさんが絶対に軍隊を出さないと言ったことがいけなかったと思うんです。あんなことを言って安心させてしまった」と分析したうえで「始まったころになぜ安倍さんがプーチンさんをなだめに行かないのかと思ったんですけどね。今となっては仕方がないんですが。27回も会って肩を抱き合うくらい親しくして、名前で呼び合っていた。日本があの時に何かできたら素晴らしかったのに。惜しいと思いました」と首相の時にプーチン大統領と何度も日露首脳会談をしていたにもかかわらず今回、特に目立った動きをしなかった安倍晋三元首相をチクリとする場面もあった。そして「どういう終わり方をするのかは、世界の知恵ですね。両国、NATO、EU、アメリカ。人間の知恵を出すときだと思いますね」と語った。