小田急「下北線路街」ついに全面オープン!緑の広場や園芸ショップ、アートスペースを併設
小田急電鉄が開発を行う「下北線路街」が28日、下北沢駅南西口改札前の最終開発エリア「NANSEI PLUS」が完成したことで全面開業を迎えた。
「下北線路街」とは、東京都の連続立体交差事業と小田急電鉄による複々線化事業に伴う東北沢駅~世田谷代田駅間の距離1.7km、敷地面積約2万7500平方メートルの線路跡地を使ったまちづくりのこと。
「NANSEI PLUS」は今年1月に2階にミニシアター「k2」が入居する複合施設「(tefu)lounge」と食をテーマにした路面店が、3月末に世田谷区と共同で整備した緑の広場「ののはら」が、4月13日に地域の緑を守り育てるコミュニティ団体が運営する園芸ショップ「シモキタ園藝部 ののこや」が順次オープン。28日のアートギャラリー「SRR Project Space」開業でエリア全体が完成した。
開業に先立って行われたお披露目会で、小田急電鉄の星野晃司取締役社長は「2019年9月から開発を始め、『NANSEI PLUS』に続いてアートギャラリーをもって全13施設が開設し、全面開業になります」と挨拶。
今回の開発にあたって「地域の持つ多様性という魅力を損なうことなく、できる限り地域の方々のご要望や思いを開発に反映させたいと取り組んできた」と説明し、その一例として「街に不足していた緑を増やし、人と街のつながりを重視して回遊性があり、にぎわいがあり、誰からも愛されるまちづくり」を目指した。この4月の下北沢駅の輸送人員は前年比で17%増となったことを明かし、改めて「下北沢の開発はこれからがスタートライン。完成して終わりではなく、末長く地元の方々と共に協力しながら、このエリアを成長させていくことが我々がテーマとする支援型開発の真髄」と決意を語った。