“ミスター聾プロレス”友龍が追悼試合で天国のヤミキさんに捧げる勝利。「ワイルド軍との戦いはこれからも続くでしょう」【HERO】

試合後、リッキー、笹村組が挑戦をアピール

 リッキーが発言した通り、WBCは障害のあるなし、国籍、年齢、性別など、あらゆるバリアを取り払った世界で唯一無二のベルトで、ミクスドコンビにも規定上チャレンジの資格はある。

 バックステージで加藤が「俺たちがベルト持って降りるというのは、タイトルマッチの一番の条件だから。アイツら、なんだかんだ言ってベルト巻く実力がないってこと」と言えば、千葉は「「加藤さんを狙う? 加藤さんだけを狙ってたディアブロにベルトが獲れるわけがない。ベルトを狙ってこないからこういうことになるんだ。血祭りにされても勝ちは勝ちなんだよ。俺が狙ってたのはベルトなんだから」と勝ち誇った。

 リッキー、笹村の挑戦表明について、加藤は「早い者勝ちでリングに上がって“挑戦します”って言われて、受けてたらキリがない。豊島がどう判断するのか知れないけど、ベルトの価値云々って言ってんだから、価値ある挑戦者を選んでほしいもんだよ」、千葉は「大先輩のリッキーさんに申し訳ないけど、こんだけ血が出てボコボコにされてたから、何言ってたのか聞こえなかった。ビデオで見直して、あとは団体に決めてもらうだけ」と話した。

 ベルト奪取がならなかったディアブロは「3カウントなんか入ってねぇだろ! この団体はレフェリーもグルか!」と激怒した。

 リッキー、笹村は2・26新木場でも洞口義浩、山縣優組を破り、HEROマットで2連勝を飾っており、豊島会長の判断が待たれるところ。挑戦が認められれば、その舞台は7・30新木場での「HERO32」になりそうだ。

バリアフリープロレスHERO「HERO31」(5月28日、東京・新木場1stRING)
◆第1試合 10分1本勝負
△香取貴大(時間切れ引き分け)橋之介△

◆第2試合 20分1本勝負
リッキー・フジ&○笹村あやめ(13分45秒、片エビ固め)仲川翔大&花園桃花●
※ダイビング・フットスタンプ

◆第3試合 30分1本勝負
○藤田峰雄(6分31秒、反則勝ち)長井満也●
※レフェリーが凶器攻撃をしたと判断したため

◆第4試合 WBCタッグ選手権 60分1本勝負
〈王者組〉加藤茂郎&○千葉智紹(9分49秒、横入り式エビ固め)ディアブロ&レザーフェイス●〈挑戦者組〉
※第4代王者組が2度目の防衛に成功

◆第5試合 ヤミキ&ワイルド・セブン追悼試合~正規軍VSワイルド軍 無制限1本勝負
○友龍&海和択弥&後藤恵介&熊吉(16分48秒、キドクラッチ)ワイルド・ベアー●&大野“ワイルド”翔士&ワイルド・コモン&将軍岡本withワイルド・バニー
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