宮﨑小雪が持ち前のテクニックで小林愛理奈を完封し初防衛に成功【RISE158】

試合終了間際、宮﨑の強烈なヒザに小林は思わず背を向けた(撮影・堀田真央人)

目指すは「女子版那須川天心」

 宮崎はマイクを持つと「初防衛戦ということもあって、すごい不安とかプレッシャーとか見えない敵に打ち勝つのが難しくて不安になることもあったんですけど、いろいろな人が手を差し伸べてくれて助けてくれて、勝利することができました。私は小6の時にお母さんが病気で亡くなっているんですけれど、“明日が絶対に来る”と言い切れる人はこの世に一人もいないと思っています。だから一日を大切にして、周りにいる人を大切して、全力で生きてほしいです。私の試合を通して勇気とか希望とか、また明日から頑張ろうと少しでも思ってもらえたら、私は幸せです」と涙交じりに語った。

 ランキング1位の小林に3連勝となった宮﨑。今後について試合後の会見では「この試合に勝つことで精いっぱいで先のことは考えていなかったが、私は倒す力がまだないと思っているので、小林選手みたいに倒せる力を身に付けないといけないと思うし、一人でも多くの人に認めてもらえるような王者を目指していきたい」と語った。その倒せる選手になるためには「パワーの部分であったり、フィジカルを強化していくという部分だったり、タイミングと切れとか総合的に高めていかないといけないのかなと思う」と語ったうえで「テクニックを売りにしている選手って女子ではあまりいないと思うので、そういう唯一無二の存在になれるのは理想。女子版那須川天心選手になれたらなと思います」とテクニックで魅せたうえで倒せる選手を目指す意向を見せた。

「RISE158」(5月29日、東京・後楽園ホール)
◆メインイベント 第3代ウェルター級(-67.5kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
○中野椋太(誠至会)(2R1分39秒、KO)稲井良弥(TARGET)●

◆セミファイナル RISE QUEENアトム級(-46kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
○宮﨑小雪(王者/TRY HARD GYM)(判定3-0=50-47、50-46、50-46)小林愛理奈(挑戦者/FASCINATE FIGHT TEAM)●

◆第8試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
○憂 也(魁塾)(2R52秒、KO)J(TSK Japan)●

◆第7試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
○木村“ケルベロス”颯太(心将塾)(判定3-0=30-26、30-26、30-25)麻火佑太郎(PHOENIX)●

◆第6試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R
○チャッピー吉沼(フリー)(判定3-0=29-28、30-28、30-28)稲石竜弥(Team OJ)●

◆第5試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
○松井大樹(MEIBUKAI)(判定3-0=30-29、30-29、30-28)HAYATO(CRAZY WOLF)●

◆第4試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
○山科直史(極真会館)(3R2分1秒、KO)松永 隆(新宿レフティージム)●

◆第3試合 バンタム級(-55kg) 3分3R
○伊東龍也(HAYATO GYM)(3R1分40秒、KO)羅司(TEAM TEPPEN)●

◆第2試合 フライ級(-51.5kg) 3分3R
○酒寄珠璃(ドージョー☆シャカリキ)(判定0-3=27-29、27-29、27-29)平山龍馬(サクシードジム team EXCEED)○

◆第1試合 -44kg契約 3分3R
○西原朱花(TEAM TEPPEN)(判定3-0=30-29、29-28、30-28)風羽(龍生塾ファントム道場)●
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