奈緒と風間俊介、最新舞台『恭しき娼婦』に自信 「客席に座りに来てくれるのを待つのみ!」


 哲学者のジャン=ポール・サルトルの傑作戯曲。人間の権利や尊厳、自由といった人間が向き合わずにはいられない普遍的な問題に向き合う作品だ。

「本当にいろんなテーマがあるんですけど、あらゆる差別がこの舞台上で起こります」と、奈緒。「お稽古を重ねていく中で、自分の中でも新しい発見がたくさんあって、きっと客席の皆さんのなかには、私たちが想像もしえないような受け取り方をしてくださる方もいて、いろんな感情が動いて感じてくださると思います。必ず皆さんに持ち帰っていただけるものがあると思います。私たちも舞台の上でいろんなことに悩み、その度に選択をするんですけど、皆さんも客席で何かそのためにどういうふうに感じ取るかっていうことを選択していただけたら」

 風間は「多様性って言われますけれども、多様性っていうのは本当に一面だけではない。我々の生きてる世の中は、いろんなことが混ざっていると思います。この舞台も男女の物語だと思ってくださる方がいていいし、人種の話、階級の話だっていう方がいてもいい。その全てが入ってるって思ってくださってもいい。今を生きる人たちに見ていただきたい作品だなと僕は思っています」