12年ぶり舞台の相葉雅紀が「帰ろうとしたときにつかまった(笑)」と厳しい稽古を振り返る

ヒロイン役の秋元才加(左)と相葉

「“お客様の前に立つ”ということをすごくしたかった」

 相葉は「ずっとやりたいと思っていた舞台をこんな素敵な皆さんに囲まれてできることを幸せに思います。毎日、吸収できることを吸収しようという思いでこの1カ月、稽古をしてきて、ようやく今日が来ました。楽しんでいただけるように精いっぱいやるのは大前提ですが、個人的にも“お客様の前に立つ”ということをすごくしたかった。今まで無観客でやることが多かったのでちょっと緊張はしているんですが、楽しんでやりたいと思っています」とコロナ関係の規制が緩和されファンの前で芝居ができることへの喜びを語った。

 今回は12年ぶりに宮田氏の演出を受けたのだが「つらかったです(笑)。結構しごいていただいたので。12年間空いたというのもあるんですが、12年間分プラスでダメ出しされたので、なかなかハードな期間でした」と振り返った。

 宮田氏も「稽古の途中で“ごめんね。12年分のダメ出ししてるよね。そりゃあ消化できないよね。ちょっと反省した”というのはあった。やはりこの12年間、相葉さんはものすごい経験をなさって、素敵な大人の男性になられた。ものすごく中身が充実なさったと実感した。その分、今回、金子先生が書いてくださった脚本は凄くハードルが高くて、とても真摯に受け止めて重ねていかないとできない役柄・設定なので、そこにきちっと向かい合っていく時に、大人になって中身が充実しちゃった分、苦しんだという感じ。どう受け止めて、どう表現するか。しごいたというより、日々自分の中でも探しながら深めていくという、稽古場としてはハードだけど楽しいと思ってほしいと思いながら、しごいていました(笑)」などと相葉の成長を実感。