風間敏臣がグラウンドで圧倒し判定勝ち。佐須はまさかの一本負け。急きょ出場の鹿志村はあわやの場面もTKO負け【ROAD TO UFC】

 アジア全域からMMAのトップアスリートが一堂に会し、UFCとの契約をかけてトーナメントで対戦する「ROAD TO UFC」が6月9日、シンガポール・インドア・スタジアムからスタートした。

 今回のROAD TO UFCではフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級に、それぞれ8名の選手が出場。9、10の2日間にわたり各階級の1回戦が行われる。1回戦は4エピソードに分かれ、それぞれトーナメント戦と非トーナメント戦1試合が行われる。

ケレムアイリを圧倒した風間敏臣(左)(🄫Zuffa LLC/UFC)

風間は完勝も試合内容に納得がいかず憮然

 この日のエピソード1で行われたバンタム級1回戦では風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)がケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)と対戦し、グラウンドで圧倒し3-0の判定で勝利を収めた。

 マイマイチツォヘチはONE ChampionshipとWSOFへの出場経験を持つ散打をバックボーンとするファイター。プロ戦績は36戦26勝10敗。風間は前戦、「POUND STORM」で齋藤奨司と対戦し、1Rは得意の寝技で齋藤を制圧したものの、2Rに飛びヒザを食らいKO負けを喫して以来の再起戦となる。プロ戦績は11戦9勝2敗。

 1R、風間がプレッシャーをかけ前に出て右ミドル。ケレムアイリはキャッチして倒すが深追いせず、スタンド勝負を狙う。しかし風間は組みつくと足をかけて難なくテイクダウンに成功。腕を取りかけるがケレムアイリが何とかしのぎ、風間のすきを突いて立ち上がる。スタンドではケレムアイリが左ミドル、右ストレート。風間も右ストレートを返す。

 2R、風間はプレッシャーをかけ右フックをヒット。組みついてテイクダウンを狙うがケレムアイリは腰を引いてなんとかしのぐ。風間が首を取ったタイミングでケレムアイリは逆に倒して背中をつけさせ、首を抜く。一瞬ピンチとなった風間だがすぐに足で突き放し立ち上がることに成功。組みついて足をかけてテイク団に成功。上からヒジ、パウンドで削っていく。
 
 3R、風間は組みついて引き込み足を取りかける。スタンドに戻るがすぐに組みつき押し込む。ケレムアイリは左ミドル、ローも威力は感じられず。風間が組みついてテイクダウンもケレムアイリは逆に上を取る。しかし風間は下からコントロール。そしてバックを取って引き倒すが、その勢いでケレムアイリが上を取る。それでも風間は下から足を取るなどすぐに有利な体勢に戻し、最後まで極めにいくが、ケレムアイリがしのぎ切り、試合終了。

 判定はジャッジ2人が30-27、1人が29-28で風間が勝利を収めた。

 風間はケージ内のインタビューで「全然うれしくない。フィニッシュすることが目標だったので、もう1Rやってもよかった。(相手は)防ぐ能力は強かった。自分のフィニッシュ能力より彼の防御のほうが強かったのかなと。1R目からフィニッシュできると思っていた。試合が進むにつれてフィニッシュ力が削れ、相手の対応力が上がってきた。そこは次回への課題」などと試合内容に納得がいかず憮然とした表情を見せた。

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