船木誠勝が「あれしかないと思った」と関根シュレックを非情の顔面ヒザ蹴り葬【ストロングスタイルプロレス】
船木が掌底の乱れ打ち(撮影・堀田真央人)
10分を回り、関根は雄叫びを上げるとバックを取ってジャーマンを狙うがしのいだ船木は脇固めから腕十字。これを切り返した関根は足取り式腕十字を狙う。関根のパワーに関節技は極められないとみた船木はスタンドで掌底の乱れ打ち。これに関根はベイダーハンマーで反撃。船木は虚を突くエビ固めで3カウントを狙うが、これは関根が返す。関根が立ち上がったところで船木が強烈なヒザ蹴りを顔面に叩き込むと関根がダウン。一瞬、記憶が飛んだ関根から船木が3カウントを奪い、勝利を収めた。
船木は試合後、バックステージで「すごい体だった。あんな人間の体は初めて。ぎりぎりだった。グラウンドも強いし、打撃も効かない。こっちのスタミナが切れたら終わりだと思って、最後、蹴りました。あそこをしのがれたら無理だった。1年後は難しいかもしれない。あまり使いたくないが、顔面、急所を狙うしかなかった。ずっと封印していたんですが、今日はあれしかないと思った。関節は取れないし、首もないし。今日はぎりぎり。恐ろしい。あんな人間はなかなかいない」などと試合を振り返り、関根の実力を評価した。再戦については「ちょっと考えさせてください。あそこまでの強さがあると知っちゃったんで、次はこうはいかない」と語った。