船木誠勝が「あれしかないと思った」と関根シュレックを非情の顔面ヒザ蹴り葬【ストロングスタイルプロレス】

フィニッシュは船木の顔面ヒザ蹴り(撮影・堀田真央人)

 関根は「憧れの船木誠勝が強くてうれしかった。でも最後の瞬間を覚えてないのが悔しい。今回は2019年に初めてタッグを組ませてもらって、その時に“船木さんとシングルどうですか”ってオファーされたんです。ただ自分の実績が足りない。船木誠勝とやるには、まだそこまでの男じゃないと思って“プロレスとMMAで必ず這い上がりますんで、機が熟したらお願いします”と。やっと2年経ってたどり着いた。対角で1対1で立つ船木誠勝。全部を味わいたかった」と改めてここに至るまでを振り返った。そしてこの日の試合については「自分では途中まで全力で当たらせてもらって、最後にどうやって負けたか覚えてない。自分で評価することはできない。船木選手の胸の中で生涯のベストバウトのランキングを付けた時に上位に来れればうれしいです」と語った。

 そして思い入れのある試合だったことから「船木さんがヒクソン・グレイシーに負けて引退されましたが、その時、自分はヒクソンを憎んで、PRIDEでも柔術を使っている奴は大嫌いだったんですけど、まさか自分が柔術側に立って、MMAの舞台に立って、その柔術のお陰で船木誠勝の前に立てて…。序盤は柔術で極めてやろうと思ったが、船木選手のディフェンスが完璧で、合間からも掌底をバンバン入れて。本当は思っちゃいけないんだけど、うれしかったです」と複雑な胸中を明かした。

「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.17」(6月9日、東京・後楽園ホール)
◆メインイベント シングルマッチ 60分1本勝負
○船木誠勝(フリー)(12分16秒、体固め)関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)●

◆セミファイナル タッグマッチ 30分1本勝負
タイガー・クイーン(一般社団法人初代タイガーマスク後援会)&●高瀬みゆき(フリー)(12分5秒、リバースタイガードライバー)ダーク・タイガー○&ダーク・パンサー(DARKER’S)

◆第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○スーパー・タイガー(第15代レジェンド王者/ストロングスタイルプロレス)&間下隼人(ストロングスタイルプロレス)(11分24秒、タイガースープレックスホールド)真霜拳號(2AW)&花見達也(2AW)●

◆第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ジャガー横田(ワールド女子プロレス ディアナ)&梅咲 遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)(11分58秒、小包固め)中森華子(PURE-J女子プロレス)&本間多恵(フリー)●

◆第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●将軍岡本(第5代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/VOODOO-MURDERS)&日高郁人(ショーンキャプチャー)(11分28秒、フランケンシュタイナー)関本大介(大日本プロレス)&阿部史典(プロレスリングBASARA)○

◆第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○笹村あやめ(2AW)(7分13秒、片エビ固め)マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)●
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