関ジャニ丸山隆平の最新舞台『パラダイス』9月開幕「期待をいい意味で裏切りたい」
関ジャニ∞の丸山隆平が主演する舞台『パラダイス』が9月から上演される。東京・新宿を舞台に描かれる、詐欺グループの男たちの栄枯盛衰の物語で、作・演出は赤堀雅秋。
丸山が演じるのは高齢者を狙う詐欺グループのリーダー。ある日、懇意にしているヤクザのひとりに呼び出されて、 組織拡大という無理難題をふっかけられる。断ることもできず、グループの腹⼼らと⾔われるがまま手を広げていく。
2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で公演を中止した舞台。
赤堀の大ファンだという丸山。「上演を諦めずにいてもらえていたのがうれしかった」としたうえで、「赤堀さんの作品は、昔の話ではなく常に今をリアルタイムに捉えて落とし込んでいて、大きな何かを訴えるのではなく、実は何でもない、でも⼈によっては放ってはおけないものがテーマだったりするんですよね。今回の上演が改めて決まるまでの間も恋しくて映画や舞台を拝見しましたが、観客側に対して答えを提示しない余白が多いところが好きです。 丸山隆平といういつもはおチャラけているアイドルが、この作品の中でどう⽴ちまわるのか、興味を持っていただけたらぜひお越しいただきたいです。赤堀作品の中毒者の方々がたくさんいると思うので、その方々の期待をいい意味で裏切り、その世界観を自分なりに表現できるように頑張るので、厳しい⽬で見てほしい」と、コメント。
赤堀は上演決定に「どこかリベンジのような思い」だとする。
「本来なら、この作品は一昨年の夏に上演される予定でした。これから開催される東京オリンピックを背景に、底辺で蠢く悪党たちの⽣き様を描く…。しかし当時は未曾有の状況。公演を中止にせざるを得ませんでした。あれから2年。 状況的に何が変わったのか、正直判然としません。それでも留まっていても仕方がないので演劇をします。主⼈公の丸山さんをはじめ、出来得る限り2年前と同じ出演者でやりたいと申し出ました。どこかリベンジのような思いです。何に対してのリベンジかはよくわかりませんが。とにかく、飽和して今にも破裂してしまいそうな『今』を描きたいと思っています。その感情はもしかしたら『怒り』に近いかもしれません。何に対しての『怒り』かはよくわかりませんが。劇作家として、暴発したいと思っています」と、燃えている。
共演に、⼋嶋智⼈、毎熊克哉、梅沢昌代、坂井真紀、西岡德⾺ら。
9月25日~10月3日まで大阪・ 森ノ宮ピロティホール、10月7日~11月3日まで東京・Bunkamura シアターコクーンで上演。チケットの一般発売は8月28日。