世紀の一戦は那須川天心がダウンを奪った上で武尊に判定勝ち。「俺、これでキック終わりなんですよ。最高に楽しかった」【THE MATCH 2022】

1R、那須川が左フックでダウンを奪う

 残り2分で再開となり、那須川がワンツー。パンチが相打ちとなる。武尊はプレッシャーをかけパンチを連打。那須川はカウンター。距離が詰まり組み合った際に武尊が投げてしまい、口頭注意を受ける。焦りが見える武尊だったが、左ハイ。そして那須川を追いかけるが那須川は距離を取ってジャブ。オープンスコアは一人が武尊に10-9を付けたものの、4人が10-10。

 3R、後がない武尊はやっとパンチが出始め、詰めて前蹴り、ヒザをボディーに打ち込み、左フック。那須川は足を使って距離を取って右ジャブ。残り1分半、武尊はガードを下げ、“打ち合おうぜ”と笑顔。最後はともにパンチを打ち合う中で終了のゴングが鳴った。

 判定は29-28、30-28、30-28、30-28、30-27の5-0で那須川が勝利を収めた。

 判定が出る瞬間を静かに待つ武尊対し、那須川は早くも涙。勝負が決した後のリングで2人は長く言葉を交わした。

 武尊はリングを降りると、リングサイドで深々と頭を下げて退場した。