「オスカー受賞まで応援して」国際短編映画祭『SSFF & ASIA 2022』米国アカデミー賞推薦となる受賞作決定

撮影・辰根東醐

 ノンフィクション部門優秀賞は、ホッキョクグマが撮影できる場所として知られるカナダのマニトバ州チャーチルで撮影したドキュメンタリー『迷惑なクマ』が受賞。アニメーション部門優秀賞はポーランドのアンジェイ・ジョブチェク監督作『エアボーン』が獲得した。

 アカデミー賞の推薦作品となったこの優秀賞5作品の中から選ばれるグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」に輝いたのは、インターナショナル部門優秀賞の『天空の孤高』。ブデール監督は「最高にうれしいです。この賞をレバノンや世界中の移民の皆さんにささげたい。オスカー受賞まで応援お願いします!」と喜びのメッセージを寄せた。

 他、スマートフォン映画作品部門では、オルガ・アズナキナ監督の『コーリャの目』が優秀賞を受賞。審査員を務めた奥田は「スマホで撮ろうが35ミリで撮ろうが撮り手の思いは同じ。機会があれば僕もメインカメラとは別にスマホを何台か使って撮ってみたい」とスマホによる映画撮影に意欲を見せていた。

 最後にフェスティバルアンバサダーのLiLiCoが「(別所)哲也さんに誘われて15年。どんどん映画祭が大きくなった。来年は25周年。大パーティーができる世の中になっていれば」。別所も「今日から25周年に向け動き出します」と早くも来年開催への意欲を燃やしていた。

『SSFF & ASIA 2022』オンライン会場は6月30日までオープン中。