厚切りジェイソン「お金のこと考えてますか?」女子高生に金融リテラシー授業で金言続出
著書『ジェイソン流お金の増やし方』(ぴあ)が50万部(電子書籍含む)を突破したお笑いタレントの厚切りジェイソンが25日、豊島区の豊島岡女子学園中学校・高等学校にて高校「家庭基礎」の特別講義を行った。
4月から高校学習指導要領が改訂され、金融経済教育が拡充されたことを受けての特別講義。金融庁が公表した高校向け金融経済教育指導教材に沿って学ぶ授業で、ジェイソンらしいユーモアを交えたオリジナルの内容だ。
ジェイソンは冒頭で「みんな、お金のことを考えてますか?」と切り出し、「今日はどんな知識を持っておくと、将来お金のことで苦労しないまま生活できるのかという話をします。将来のためにいろんなことを考えていると思いますけど、ほとんどのことにお金がかかります。僕はいろんな授業がある中で、お金のことが一番人生に影響することじゃないかと思います。“金融リテラシー”というんですけど、お金のことを理解したうえで自分がどういう人生が送りたいかを考えられる人は、分からない人と比べて大きく差が開いていきます」と訴えた。
「家計管理とライフプランニング」「使う」「備える」「貯める・増やす」「借りる」「金融トラブル」「まとめ」の7章構成の講義は、ずばりお金の真理をついたもの。
「お金を増やしたほうがいいのは贅沢したいとか、楽したいからではないんですよ。将来の大事な機会、将来の大事な家族の機会を作るためにお金があるに越したことはありません。とはいえ何もしない人生はつまらないですから、そのバランスが大事。どんな人生を送りたいのか、どんなお金が必要になるのか考えましょう」
「食べ物や住む場所がないのは本当に困るけど、それ以外は本当に必要かどうかを自分で考える必要があります。必要なもの(ニーズ、needs)か欲しいもの(ウォンツ、wants)かを区別しましょう。支出をコントロールできる人が一番お金を増やしやすい人になります」
「今、物価が上がっているのは分かりますか? 僕は業務スーパーの冷凍ブロッコリーが大好きですが、去年100円ちょっとだったのに今年は180円ほどかかります。インフレと円安でお金の価値が下がっていて、その状況で貯金口座にお金を残しておくだけだと、どんどんそのお金の価値は下がっていくだけ」といった金言の連続に、会場に集まった約250名の生徒たちは真剣な表情で聞き入った。