厚切りジェイソン「お金のこと考えてますか?」女子高生に金融リテラシー授業で金言続出
最後に、生徒たちに「物を買う時になぜそれを買いたいのか考えていますか? ずっと欲しかったから買って、もういらないの繰り返しになる人生のことをヘドニック・トレッドミル(hedonic treadmill)というんですけど、今持っているもので満足できたほうが幸せになれるんです。人の目を気にしてこれが欲しいというのではなく、自分の価値観をしっかり持ったほうがいいということは伝えておきたい」と語りかけた。
講義後、生徒から「最近は円安だとニュースで見たのですが、円安と円高それぞれでどのような投資が有効なのか」という質問が飛ぶと「僕は円安は一時的なものだと思っているので、前もって作った計画をそのまま継続しているだけです。時事ネタに反応して今までのやり方を覆すのは一番損するパターン。投資は地味です。歯磨きみたいな感じです。将来虫歯にならないように、しょうがなく日々やること。地味でなければギャンブルに近い領域に入っていくので、ギャンブルにならない程度に少しずつ、自分の計画通りにやっていくのが僕のおすすめ」と持論を述べた。
授業を終えたジェイソンは「初めて『起立』をされてちょっと緊張しました。つまらないと興味がなくなるので、楽しく金融リテラシーの大切さを伝えられたらという思いで工夫しました。昔、ネタをやっていた時期はキャーキャー言われてたんですけど、ピークは過ぎたので久しぶりにキャーキャーが感じられてうれしかったです」と笑顔に。
金融リテラシーは家庭の教育で身につけたといい「高校生の頃に両親が(ボードゲームの)モノポリーのお金でライフプランニングについて説明してくれたことを覚えています。もし100万ドルの宝くじが当たったら、全部使ってしまうことを選ぶか、資産を運用して永遠に6%の利回りをもらい続けるか、どちらがいいかという話もありましたね」と明かす。
自身の子どもに対しても日々の生活の中で教えており「たとえば一年間のお小遣いの中から年末に残った残高に対し、10%の利子をお年玉として支払っています。これはパパからのお小遣いではなく、自分が資産を運用して稼いだお金だよと説明しています」とジェイソン。講義の内容に絡め、最近飼い始めたという中型インコのグリフは必要なものか? と問われると「グリフは欲しいもの」と即答。
「でも一緒に人生を送る生き物は商品ではないですよね。グリフはお金を消費する商品として考えるのとは枠が違うと思います」と心を豊かにするものはプライスレスだと語った。