奥山貴大が投げ技のシュートポイントで村田義光との死闘を制し悲願のベルトを獲得【SB】
2R、奥山が大腰で投げ切る(撮影・蔦野裕)
ポイントで大きく差をつけられた村田は3R以降も得意の首相撲からのヒザ蹴りを狙うが、試合後に「あの形になると癖でヒザより投げが出る」と振り返った奥山は反射的に投げを狙う。その間に奥田は右ストレート、右フック
、村田も左ボディー、左ハイなど打撃を放っていくが、組み付くとどうしても投げの展開に。奥田は3R以降、SPポイントこそ取れなかったものの、何度か投げる中で村田を削っていくが、その一方で自らも体力を消耗。奥山は5Rにはホールディングでイエローカードが出される。ともに死力を尽くした試合は2-0で奥山が判定勝ちを収めた。
奥山は試合後のマイクで「ようやくベルトを巻くことができたんですけど、ありきたりなことしか言えないんですが、ここまで来るまでに協力してくださったジムの皆さんや応援してくださる皆さんのお陰でベルトを獲ることができたと思っています。でもこんな試合内容では王者にふさわしくないなと思うんですが、王者にふさわしい選手になれるように結果を残していくのでよろしくお願いします」と語った。