田中希実から感じるアスリートの神髄【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:長田洋平(2022年6月12日 陸上日本選手権)
アスリートとは身体の限界に挑戦する人種であろうか。
言われてみればそうだな、とは思うが僕自身あまり考えたことはなかった。
その問いを考えさせられるきっかけとなったのは陸上の日本選手権の最終種目、女子5000m。そこで田中希実は特別なものを見せてくれた。
この写真は彼女のレース後の表情だ。めちゃくちゃかっこいい顔だと思った。
何か一線を越えたような、それこそ限界を超えた時に解き放たれる表情であり、まだ先を見ているように見える。本人に聞かないと真意は分からないが、見る者としてはそんな心情を察した。
田中希実からはアスリートの神髄を感じる。
■カメラマンプロフィル
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
★インスタグラム★
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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