武尊が現役続行を前提とした「休養」を発表。ファンの声に勇気もらう【K-1】

会見ではファンや関係者への感謝の言葉を述べた

心と体のコンディションを正常に戻して、新しいチャレンジへ

「そういってもらったから僕も決心することができた。試合に負けた時は悔しさもあったし“これで終わりだな”という気持ちもあった。だけど心のどこかで悔しいからやり返したいという気持ちもあった。いろいろな気持ちになったが、この十数年プロでやってきて、体を酷使する戦い方をしてきたし、公表していない部分でもいろいろケガに悩まされた部分もあって、それも含めて、今回、格闘家として1回歩みをストップさせていただいて、休養させていただこうと思っている。この後のことについてはまだ整理がついていない部分もあるし、決められていない部分もあるんですが。たくさんの人に言葉をいただいた中で、勝ち続けているからこそ僕の存在価値があって、K-1の代表として戦い続けている価値があると思っていたんですが、こうやって負けてしまった僕に対しても応援してくれる人や信じてついてくれる方もたくさんいて、毎日のように“やめないでください”“引退しないでください”“これからも一生応援しています”という言葉をたくさんいただいて。その言葉をもらったことで僕も勇気を振り絞ることができるというか。

 この10年はケガとか体調とか無理しながらやってきた部分があって。今回も無理してでも絶対にリベンジするまでやってやると思った時もあったんですが、そういう人たちの言葉をいただいて、1回、僕の心と体のコンディションを正常に戻して、そこから新しいチャレンジができたらなと思っているので、1回戦う舞台から離れようと思うんですが…。本当にたくさんの人たちの支えがあって今があって、その人たちのお陰でもう1回チャレンジする気持ちにもなれているので、前向きな意味で1回休養させていただこうと思っています」と現役続行を前提にしたうえでの「休養」に入ることを発表した。

 その理由として、拳、腰、ヒザの故障を挙げた武尊。拳は腱の断裂をした際に手術したものの完治せずに試合をするたびに腱が外れてしまう状態でだましだまし試合を続けていたという。腰については数年前から分離すべり症を患い「一時は普通に運動もできず、寝ることもできないくらい痛みとか下半身のしびれとか力が入りにくくなって麻痺みたいな状態になったりした」。ヒザは内側靱帯、前十字靱帯を損傷しているという。