ジブリ鈴木プロデューサーの思考を探る「鈴木敏夫とジブリ展」開幕
スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の思考に迫る『鈴木敏夫とジブリ展』東京展が1日、天王洲の寺田倉庫B&C HALL/E HALLで開幕した。
開幕を翌日に控えた6月30日に行われた開会セレモニーには、鈴木プロデューサーが登壇。展覧会について、「これまで自分にとって大事なものをしまっておいたんです。それを今回このような形で皆さんに披露するのは恥ずかしいのですが、展示をやっていただけ良かったかなと思っています」とコメント。
同展では、高畑勲さん、宮﨑駿監督と共に、数々の名作を世に送り出してきた鈴木プロデューサーが愛読してきた8800冊の書籍の展示から思考過程を追い、それがどのようにスタジオジブリの作品作りにつながっていったのかを探る。
書籍の展示は、鈴木プロデューサーが自ら提案して実現。鈴木プロデューサーの隠れ家である「れんが屋」がモチーフになっているという。
「いろんな所にバラバラに置いてあったものを一堂に会するとどうなるんだろうという期待があった。8800冊の本を一つのスペースに全部収めるのを実現したときは単純にうれしかった」と話した。
そのほかにも東京展では、限定企画として、映画『千と千尋の神隠し』(2001年)の世界観を再現した巨大空間が登場。八百万の神様と一緒にくつろげる冷やし足湯「せんとうちひろ」のほか、京都で好評だった「湯婆婆と銭婆の“開運・恋愛”おみくじ」コーナーもある。
本展は、2019年に東京の神田明神で開催され、長崎、京都での巡回を経て、3年ぶりに東京で開催。書籍の展示など展示品を増やしてバージョンアップした内容になっている。
9月7日まで。