安倍元首相、永田町に別れを告げる。献花台の列は500m超
千代田区・永田町の自民党本部前に設けられた献花台。
参院選の応援演説中に銃撃を受け亡くなった安倍晋三元首相の告別式が12日、都内で営まれ、多くの人がその死を悼んだ。
葬儀場となった港区・増上寺には、朝から多くの人が一般献花に訪れた。今朝は9時〜15時まで献花を受け付ける予定だったが、予想を上回る多くの人が訪れたことから、昼過ぎには締め切られた。
自民党本部前に設けられた献花台にも多くの人が記帳と献花に訪れた。スーツ姿のサラリーマンや、学生、親に手を引かれながら歩く子どもたち、ベビーカーをひく母親の姿など、さまざまな年代の人が花束を抱え、献花台の前で手を合わせていた。
訪れた女性は「仕事の合間にどうしても足を運びたくて」と話す。16時の時点で献花台に向かう弔問客の列は500m以上に及んでいた。
葬列は、14時37分に増上寺を出発し、14時54分頃に自民党本部前、国会議事堂前など、永田町周辺を通過。15時02分頃には長年、政治活動の舞台としてきた首相官邸正門前を通り、政界に最期の別れを告げた。