工藤公康が教える「夢の叶えかた」。小学生がはたらくことを考える「夢の課外授業×パーソルグループ」が開催
「プロ野球選手」の夢を叶えた秘訣
第1部は、工藤公康先生による講演会。講師の工藤氏はプロ野球選手として、現役中に14度のリーグ優勝、11度の日本一に輝き、2015年には福岡ソフトバンクホークスの監督に就任。2021年退任までの7年間に5度の日本シリーズを制覇した優勝の立役者だ。29年にわたる長いプロ野球生活を続けたのは、意外にも「人の身体に興味があったから」。「なぜ興味があったかというと、自分自身がいろいろなケガを経験してきたから」と、ケガと共に歩んだ野球人生を振り返った。現在は筑波大学大学院博士課程に進学し、スポーツ医学博士取得に向け研究や検診活動を行っている。「肘や肩のケガで野球を諦めてしまう人が多い。同じように悩む若い選手たち、子供たちにアドバイスできれば、野球界への貢献にもつながるのでは」と、今後の目標を明かした。
小学校の作文ですでにプロ野球選手への夢を記していたという工藤氏。夢を叶える秘訣は「自分がやりたいと思ったことは“書いておく”。何ヶ月か経って振り返った時に、自分自身を振り返ったり、新しい発見につながることもある」と、意思を示す大切さを語った。「みんなも人に話したり、(ノートに)書くことで、自分自身で一歩を踏み出せる勇気につながると思う」と工藤氏。
これには子供たちも興味津々の様子で、講演後、子供たちからは「野球選手になるためにどのような練習をしましたか」と具体的な質問も。「僕は“どうすれば肩や肘に負担がかからないように(球を)遠くまで投げられるか”ということをずっと考えていた。自分で考え抜いて練習をすると、上達が早い」と、自分の頭で考える大切さを伝えた上で、一流になれるかは「自分次第。一人一人が無限の可能性を秘めていることを忘れないで」とエールを送った。