天海祐希「新感線は最後になると思うので見に来て」古田新太、石田ニコル、神尾楓珠らと『薔薇とサムライ2』

撮影:田中亜紀

 製作発表前日の17日に本読みを行ったそうで、「ああ、これこれ!って帰ってきた感じがして、楽しかったです」と、天海。ただ「でもほら、私たち12年ぶりですから、前回のようにやると大変なことになっちゃうと思ったので、その辺は皆さんにお願いして、若い方たちが動いてくださると思います」と、笑った。

 同様に、本読みの感想を聞かれた古田は「五右衛門に飽きているぐらいですから、いつでもやれと言われればやります」と、いつもの調子。生バンドで上演出来ることを楽しみにしているとしたうえで、「感染対策に気を付けて、ダイブとかモッシュとか、客いじりをやっていきたいと思っている」と、天海に制止されつつも、続けた。

 その流れで、今作には「世代交代みたいなところがなんとなくテーマとしてある。フレッシュな俳優陣の活躍も楽しみ」と、演出のいのうえ。すると天海は「私たちはたぶん、これで終わりってこと。最後になるかもしれないので、足を運んでほしい(笑)」。そこに意地はないのかと笠井アナがツッコむと、古田は「できれば、フェードアウトしていきたい」。天海も「そうだよね」と笑った。

撮影:田中亜紀

 世代交代するフレッシュな俳優陣は緊張の面もち。

 舞台は本作2作品めとなる神尾。前日の本読みの感想を聞かれると、「本読みのテンポ感が普段のドラマや映画とは全然違がったので、いきなり間違えました。トントントンと積み上げていく感じで、僕のセリフまで波が押し寄せてくるような感じで、完全に波にのまれました」。
 
 石田は「台本が分厚いんです。初めての持った厚さでどうしようって」。また、本読みでも圧倒されたようで「みなさんのパワーがすごい。負けちゃだめだ、負けちゃだめだってくらいついていきました。でもこれからどうしようかなって……昨日も悩んでいました。ただ、このみなさんのなかに居られるのがうれしい」と、話した。

 フレッシュなメンバーのひとり、西垣匠は初新感線に加えて、本作が初舞台。

 「錚々たる先輩たちとご一緒出来るのはすごく光栄。観客として楽しんでいた劇団☆新感線が初舞台ということはこの上ない幸せだなと思っています。昨日の本読みでも、みなさんの熱量や作品への愛が感じられて、これからの稽古が楽しみになりました。右も左も分からないですけれど、がむしゃらに先輩についていこうと思います」と、意気込む。

 そんな西垣に、古田は「(舞台が)初めての人とか、あまり経験のない人は、(新感線は)非常にやりやすいと思います。演出家が動きからトーンからつけてくれるので、それをマネしてやるということで成立はすると思う。あとはそこに自分の気持ちをどれだけ乗っけていけるかということだから。指導がいっぱい入るので楽しいと思いますよ」