実は“昭和の男”YUSHIが思う“カッコよさ”とは。そして格闘技と人生への向き合い方【RIZIN.37】

6月24日に行われた会見では覇留樹との対戦が発表された

「お金で買えない景色を見に行くほうが幸せだなと思った」

 すでに次の目標ができている?
「格闘家をやりながらでもいいんですけど。歴史に残すためには動画とか作品を作っていきたいと思っているんです。お金より、自分が生きた証みたいなものを作品として残していきたい。格闘技は映像として残る、ボディービルも作り上げた体が写真として一生残る。そうやって自分が生きた証を作品として残していくことが、人生で一番幸せと思えるのかなと思っています。だから今はお金をいっぱい持っていてもあんまり…。ある程度は持ってきたんですけど、これ以上持っても遊びの幅は広がるけれど、そこは求めていない。それよりもお金で買えない景色を見に行くほうが幸せだなと思ったので、そっちに切り替えて、お金を追いかけるより名誉を追いかけている感じですね」

 俳優については最近考え始めたこと?
「結構昔から憧れはあったんですが、恥ずかしいしなれるとは思っていなかったんで言ってはいなかったんですが“RIZINを目指してるんだよ”って口にして努力したらRIZINに出られたというのは僕の中ではすごくでかかった。それからは、やりたいことができたら口に出してそれに対して向かっていく、ということをやっていかないと絶対に後悔するなって思うようになったので、何かやりたいことができたら口に出すようにしていますね。言霊ってやつですね」

 今回は覇留樹(宴UNIVERSE)選手と元ホスト対決という形になりました。
「2試合くらい見させてもらったんですが、背が高くて打撃がきれいではあるけど、まあ負ける相手ではないかなという気はしました」

 この半年での積み重ねに自信が?
「そうですね。練習して強くなっている実感が自分の中にもあるので、相手に対する恐怖とかは今は全くないですね。身長がでかくてやりづらいなというところはあるんですが、相手も打撃の選手なので、なるべく打撃で戦いたいと思っています。打撃で制圧して勝ちたいんですが、最悪、合わなかったらテイクダウンを取っていくことも考えています。そうなれば身長差はあまり関係なくなってくると思うので」

 どんな試合を見せたいですか?
「相手に対しては今回は特に思うことはないんですが、THE MATCHがあって燃え尽き症候群になっている人もいると思うので、そういう人たちの心を新たな違う風として揺さぶりたいと思っています。僕が昔、魔裟斗さん、KIDさん、須藤元気さんを見て心を揺さぶられて、こういう人になりたいと思わされたように、今の若い子たちにも“YUSHI君のようになりたい”とか“あんなかっこいい入場をできるようになりたい”とか“ああいうエンタメ格闘家になりたい”とか思ってもらえるようになりたいし、そう思ってくれる人を増やしていきたいと本気で思っています。なので、次のさいたまスーパーアリーナも入場からバコン!と会場を揺さぶって“こんな面白い選手がいるんだったらもっと格闘技を見たい”と思ってもらえるようにしたいと思っています。三浦孝太君とは戦った後、ずっと練習をさせてもらっているんですが、彼もすごくいい男なので2人とも新しい風としてRIZINで目立っていって、今まで格闘技に興味のなかった人たちも取り込めるような選手になれたらなと思っているので頑張ります」