脳腫瘍乗り越え3年ぶり限定復帰の篠瀬三十七が先輩・土肥こうじに玉砕。「皆さまの日々の生活とかに元気を与えられれば」【飛鳥プロレス】
土肥に真っ向から挑む篠瀬(左)
飛鳥プロレスの7月27日、東京・新宿FACE大会で脳腫瘍の大病を乗り越えて、3年4カ月ぶりにリングに上がった篠瀬三十七が先輩・土肥こうじに玉砕するも意地を見せた。
2011年にTAJIRI率いるSMASHに入門した篠瀬は、WNCで2012年7月15日の児玉ユースケ(現・裕輔)戦でデビュー。遅咲きの37歳でのデビューとあって、師のTAJIRIからリングネームを“三十七”と命名された。2014年1月に独立し、ASUKA PROJECTを旗揚げしたが、デビュー前から確認されていた脳腫瘍が肥大したため、2019年3月18日の後楽園ホールで団体を解散し、引退した。その後、新たなコンセプトのもと、同9月に飛鳥プロを旗揚げし、プロデューサーに専念していたが、持病の脳腫瘍の悪化のため、2020年9月30日の新宿大会をもって一時活動を休止。同10月上旬に腫瘍を除去する手術を受け、治療、リハビリに努めた結果、病気はほぼ完治。コロナ禍のなかで再開時期を模索していたが、7・27新宿で1年10カ月ぶりに活動を再開することになった。
折りしも、7月でちょうどデビュー10周年を迎えた篠瀬は、ファン、関係者への“快気報告”、目の病気により昨年6月に引退した愛弟子・佐山駿介さんからの「復帰してほしい」との願いを果たすため、また4月に頸髄損傷の大ケガを負って療養中の大谷晋二郎選手への支援を目的に“限定復帰”を決断した。