平井卓也氏がWeb3.0を考察「人間が幸せになるためのメタバースが必ず広がる」
ビジネス界の大きなトレンドである「メタバース」に関わる展示会「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」が28日までの2日間、都内で開催され、自民党デジタル社会推進本部長の平井卓也氏が出席。日本におけるメタバースの現在と今後の展望について話した。
メタバース事業を展開している企業・団体・官公庁が一堂に会した本展。平井氏はまず、「コロナによって、多くの人にとってメタバースの経験が一気に広がったと思う。学校教育や職場、永田町にも広がった」とし、メタバース活用の現状を振り返った。
アバターなどを使って仮想空間上でコミュニケーションが図れるメタバースの世界。最大のメリットは「属性や身体性から解放されること」と平井氏。「今までの自分じゃない(新しい)自分としていろいろなことにチャレンジできるのは、ダイバーシティであり、インクルーシブ。これから人間が幸せになるため、自己実現するためのメタバースが必ず広がっていくと思う」と話した。
岸田政権の政策の柱である、新しい資本主義やWeb3.0にも言及。これまでデジタルは利便性を重視して使われてきたが、これからは「今まで触れられなかったことに価値を置くようになる」とし、具体的に世の中への貢献、人助け、二酸化炭素の削減などを挙げ、新しい資本主義やWeb3.0の本質は「こうした価値をデジタル化すること」だと話した。
そのうえで、日本が主導していけるのは「トラスト(信頼性)」を作ること。アイデンティティーやKYC(Know Your Customer本人確認)、取引の透明性やセキュリティなどの仕組み作りを挙げ、デジタル時代における日本の成長戦略を示した。