【アラサー女子のバチェロレッテ2語り④】最終回を経て、バチェロレッテの婚活と結婚観を振り返る

　婚活サバイバル『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2（Prime Video）が配信中だ。番組では、年齢や仕事、育ってきた背景、そして生き方も異なる17人の魅力的な男性たちが、1人のセレブ女性の結婚相手の座を勝ち取るべくアプローチをかける。

　本連載では、『バチェラー』シリーズのファンである恋愛コラムニストの筆者が、様々な相手とバチェロレッテの見どころを語っていく。第4回配信では、最終話から作品全体を考察する。

　今回は最終話を経て、バチェロレッテ・尾崎さんの婚活を振り返りながら「女性・男性の結婚観」について掘り下げるべく、バチェラーファンの筆者が自身のパートナーと語り明かした。以下ネタバレを含む、バチェロレッテ感想ディベートとなる。

　最終話は恒例、バチェロレッテの実家訪問と、最後のデート。最後に残った2人は職業こそ一緒なものの、性格や家庭環境は大きく異なる2人だったが、最後に選ばれたのは佐藤マクファーレン優樹だった。

バチェロレッテがマクファを選んだ理由

　バチェロレッテは、女性は「自分ならどうするか」と婚活を疑似体験することができ、男性は「自分ならどうアプローチするか、そしてそのアプローチはどう刺さるのか」を考えるきっかけになる番組だ。設定こそ特殊だが、今回も素晴らしい”リアリティショー”を見せてくれたと思う。職業が一緒の、タイプの違う男性。選択の葛藤が見えたのも良かったし、だからこそ”最後の選択”は語りがいがあった。

パートナー：人数が減ってきた4話以降あたりから、ぐんぐん引き込まれていったよ。今回のバチェロレッテの尾崎さんは、人を選ぶ基準とか、落とす基準みたいなものが明確で見やすかったけど、最終回はすごく意外な結果だったな。

ミクニ：SNSで専用垢を作っている人も多くて、世間でもだいぶ考察が捗ってたみたいだね。SNSでも意見は割れてたけど、比較的長谷川さんを予想している人が多かった気がする。

パートナー：やっぱり人数が多くても、初対面でいいと思った印象は、ある程度変わらないのかな。マクファはファーストインプレッションローズをもらってたし、長谷川さんは話もしなかったのに残した人だしな。

パートナー：マッチョが好き、みたいなタイプの傾向はあったのかもね。でもヒゲ男子残りがちとか言ってたけど、アフターファイナルローズで登場したマクファはヒゲ、剃らされてたね（笑）。

パートナー：そう考えると、あんまり見た目は意識してなかったのかなとも思うけど……でも、全く意識しないのも無理、だよね？　女の子ってよく「見た目気にしません！」って言ってるけど、あれって本当なの？。

ミクニ：本当に全く気にしないっていう人はレアな気がする。イケメンじゃないと無理ってわけじゃありませんよ、くらいの意味で言ってる人の方が多いんじゃないかな。尾崎さんも前段インタビューでは「見た目のジャンルは気にしない」とは言ってたけど、もちろんタイプ加点とかはあったんじゃないかな、結局は。でもやっぱりいくらタイプでも、中身が全く許せない人は落としてる……ってことなんじゃない？。

パートナー：結局、マクファが長谷川さんより評価された理由はなんだったんだろう。生い立ちや環境もマクファの方が少し複雑そうだったし、尾崎さんのお母さんの印象も、堅実そうな長谷川さんに少し加点があったように見えた。でも、最後に選ばれたのはマクファ。おれにはその女心、さっぱりわからないけど。

ミクニ：アフターファイナルローズで、長谷川さんを落とした理由は「家族にすら変わった、と言われる恵一が、撮影が終わったらやっぱり自分が思っていた人とは違かったら嫌だと思った」って言ってたよね。多分だけど……後悔するのが怖かったんじゃないかな。だから、より自分にゾッコンでいてくれそうで、暑苦しいほど愛を囁いてくれるマクファの方が、現実的に後悔しなそうと思ったんじゃない？

パートナー：裏表がなく見えたのかな。マクファの良かった部分を語る時、一貫して「言葉と行動で示してくれたから」の一点張りだったもんね。

ミクニ：ファーストインプレッションをあげてるくらいだから、外見がタイプだったことは確かなんだろうし、それでいて『信用できるか』みたいな部分が、尾崎さんにとって重要なポイントだったんじゃない？

パートナー：起業家らしいと言えばそうか。成功するために、より失敗しない道を選ぶ。そういうタイプのビジネスマンでもあるのかもね、尾崎さんは。仕事も忙しいだろうし、シンプルにこの撮影も、自分の婚活の機会としては貴重……だからこそ、より実現可能性の高い人を選択した結果ってことなのか。めっちゃ現実的だなあ。

ミクニ：女性は男性より、失うことに不安を感じる人が多いと思うしね。せっかく始めるなら、より継続する可能性が高い方を……って考えるのが、恋活じゃなくて婚活、なんじゃないかな。