【アラサー女子のバチェロレッテ2語り④】最終回を経て、バチェロレッテの婚活と結婚観を振り返る
アラサー女子の結婚観と、男女の価値観の違い
パートナー:とはいえ、現実的に結婚に向いてそうなのって長谷川さんみたいな人だと考える女性の方が多いのかと思ったよ。優しそうで柔軟そうで、みたいな。マクファみたいな自我の強いタイプって、アラサー以降けっこう彼女できなくなっていくイメージなんだけどな。
ミクニ:たしかに、客観的に結婚に向いてそうな人はどっち?って女性にアンケート取ったら、長谷川さんを挙げる人の方が多いだろうね。でも、思った以上にマクファが従順じゃない?後日談を聞いても、付き合った後も「美紀ちゃんの仰せのままに」で動いていそうに見えた。男の人って、ゾッコンな女子のためならなんでもできる人が多くない?
パートナー:それは女の子もそうでしょ。やっぱり、めっちゃ好きな人のためならいろいろ我慢できることは増える。……って考えると、尾崎さんの選択って的を射てるじゃん。自分に合わせてくれる人を現実的に結婚向きって考えるなら、マクファは尾崎さんにとっては結婚向きな人なわけか。
ミクニ:Twitterの恋愛名言とかでも、よく「男性がゾッコンなカップルの方が上手くいく」って意見がバズってる気がするし、そういうことなんだろうね。
パートナー:男って現実的だからっていう理由だけじゃ、女性を愛することができないんだよなあ。本能で動いちゃうから、頭で考える隙もないくらい好きな人とじゃないと、基本的には一緒にいれないのよ。そうじゃないと、付き合ってもすぐどうでもよくなっちゃう。
ミクニ:女性も結局は、ちやほやお姫様扱いしてもらった方がうれしいって人は多いからね。そのパワーバランスの方が長続きしやすいのは分かる。
パートナー:そう考えると、結婚を考える年齢の女性は、熱烈なアタックに弱くなってくるのかな。マクファみたいに言葉と行動で表現し続けたら、昔は無理めだった人も落とせたりして。
ミクニ:あんまり教えたくないけど、それはあると思う。恋愛に疲れたアラサー女性、よく「こんなに好きになってくれる人、他にはいないかも」って理由で男性と付き合いがち。でもタイプがあってないと、やっぱり継続はしないけどね。女性もやっぱり愛されるだけじゃダメな人もいて、できれば「このくらいレベルの高い男が私を好きでいてくれる」事実に酔いたいんだよ。
パートナー:シビアすぎる(笑)。一歩間違ったらそのまま婚活の泥沼にハマりそうな考え方だなあ。
ミクニ:少なくともバチェロレッテでは、これでよかったんだと思う。尾崎さんの考え方は常に芯があって、最初から最後まで「この人のパートナーでありたいと思えるか」「自分も幸せにしたいと思えるか」だった。バチェロレッテ・尾崎という高嶺の花だからこそできる婚活の形ではあったと思う。
パートナー:じゃあやっぱり結局は、モテる女性を落とすのって大変なんだな
ミクニ:落とすとかそんな言い方してるうちはダメなんじゃない。尾崎さんからしたら、マクファに落とされたとは思ってなくて「自分に合う人を見つけただけ」と思ってるよ、きっと。
パートナー:スミマセンでした……(笑)。まあ婚活のモニタリングとしては、リアリティが高くて面白かった。女性の気持ちも少し分かったし、今後の恋人との接し方にも活かせそうな部分もあったかな。
感動をくれたリアリティショーに、感謝を
今回のバチェロレッテは尾崎さんの言語化能力が高かったこともあって「ダメだった理由」「よかった理由」が真実味の強い意見として語られているのが、見ていてリアリティを感じやすい部分だった。そういう意味では、男性が女心を理解するためにはいい参考書になっていると思う。
最後は甲乙つけ難い接戦となっていたことも、尾崎さんの表情から歴然だった。楽しさも苦しさもあるバチェロレッテの旅。現実の婚活も、これ以上に山も谷もあるのかもしれない。でも、だからこそ結ばれた時の嬉しさもひとしおのはずだ。それは、最後のローズをマクファに渡した時の尾崎さんの安心しきった表情にも、よく現れていた。彼女のInstagramやTwitterを覗いてみると、バチェロレッテのキャプションとともに、その時感じたことが彼女の言葉で綴られている。振り返ってみて見ると、なるほどと感じることもある。婚活女性が何を感じ、どう行動するのか。その詳細が知りたいなら、参考に見てみるのもいいだろう。
ともかく、バチェロレッテに駆け抜けた我々の初夏も終わった。感化されて恋人が欲しくなった独身の人もいれば、パートナーがいても、出会いたての頃のアツい気持ちを思い出した人もいるだろう。恋愛リアリティショーは、私たちの胸を熱くさせてくれる。この情動をくれたバチェロレッテと参加メンバーに、感謝が尽きない。
『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2は、Prime Videoで独占配信中。全10話。
(取材と文・ミクニシオリ)