オンブバッタと競争〈黒谷友香の「友香の素」vol.348〉

　毎日暑いですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか？　私はお休みの日なので千葉（東京と千葉の二拠点生活をしています）に来ていますが、こうも暑いと日中一回外に出るだけで、何もせずとも、歩いているだけで汗だく。東京では着替えを準備して外出はしませんが、こちらでは着替えの準備して出かけることも多いです。今はクーラーのきいた涼しい室内でこの原稿を書いていますが、夕方になって日が和らいだら、愛馬ヨモちゃんのお世話とガーデンの水遣りに出かけます。

　先月、ここ数年ずっとやってみたいと思っていた、馬糞たい肥を混ぜ込んだガーデンを作ったので、水遣りはそこに植えたハーブが中心。たい肥になっている馬糞は、ヨモちゃんや乗馬倶楽部にいる他の馬たちからのもの。思い入れがあるから大事にしたくなる気持ちになります。

　土が良いと成長も早いのか、バジルやシソはもう既に何回か収穫して、サラダや薬味として食べました。お店に売っている品とは違って、大きさや味の統一がないけれど、そこが自家製の楽しいところもあって、採れたてだし、満足してます。私が採ろうとするシソの葉っぱにいっつも、オンブバッタがいるんです。シソが好きで食べるんです。私もシソが好き。だからどっちが先に食べ頃の葉っぱを食べるかを競ってます。

　ディルはいつの間にか、蛾の幼虫に美味しいところをほぼ食べられてました。まあ、仕方ないですね。また新しい芽が出て、その頃は蛾も巣立って、タイミングで私も食べられたら良いなって感じです（笑）。

　
　馬糞たい肥入りのガーデンは、まだ日がそんなに経ってはいませんが、ヨモちゃんたちの馬糞から作られた、たい肥で、植物たちがだんだん大きく育っていって、それを収穫して美味しくいただく。そこに大きな幸せを感じています。循環していることを実感する日々。更にガーデニングが好きにもなりました。汗だくになりながら一輪車で堆肥を運んで混ぜ込んで、ガーデン仲間と一緒に土を作ってみて良かったと思います。