都医師会の尾﨑会長が新型コロナ「濃厚接触者」に 9日予定の定例記者会見は中止
東京都医師会の尾﨑治夫会長
東京都医師会は8日、尾﨑治夫会長が新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者に該当すると発表した。そのため、9日に予定されていた定例記者会見は急きょ中止となった。
尾﨑会長は「都民の皆様へのお願い」と題した文書の中で、現在の感染状況を「東京都では、毎日3万人台の感染者が報告され、医療・介護の現場は逼迫してきています」とコメントし、「そのなかで、医療従事者の感染が次々と報告され、医療機関の戦力ダウンが次々と起きているのも事実です。私のクリニックもついに仲間入りです」と自らのクリニックにも言及。
さらに「行動制限をしないからといって、やるべき感染対策をしないことは、間違っていると思います。皆さんや皆さんのご家族が、新型コロナ診療以外も含めてきちんと医療が受けられるよう、私たちと一緒に自らの感染対策を今一度見直しましょう」と感染対策の徹底を訴えた。
そのうえで尾﨑会長は改めてワクチン接種の予防効果を「高齢者で新型コロナワクチンを4回接種した方は、リスクを抱えていても、普段自立した生活を送っている方であれば、感染しても80代・90代の方でもほとんどの方が軽い症状で治っています」「活発に動き回っている10~30代の皆さんの3回目接種率が60%を超えると、感染者数は有意に減ってくるものと思います」と示し、3回目ワクチンの未接種者に向けて追加接種の検討を求めるメッセージを送った。