柴咲コウが「お久しぶりです!」立山の内蔵助氷河の1700年前の氷と対面 山の日に合わせ氷河の講義 

柴咲コウ

 柴咲コウが10日、都内で開催された、総合マウンテンブランド「マムート」による「山の日特別授業-氷河のある世界のために-」に出席した。

 富山県立立山カルデラ砂防博物館学芸員で、公益社団法人日本山岳ガイド協会理事の飯田肇氏が、気候変動のバロメーターとも言われる氷河について、クイズを交えながら講義。氷河の成り立ちや変化、また立山の内蔵助氷河や世界の氷河の状況についても話した。

 柴咲はボーイスカウトの面々と一緒に話を聞くなかで「氷河になるには何年ぐらいかかるか?」など手を上げて活発に質問も。また、内蔵助氷河の最下層から取り出した日本でい一番古い氷と対面、閉じ込められた1700年前の空気が弾ける音や弾ける様子を観察。氷に顔を近づけると「パチパチパチパチ言っています」と柴咲。それが1700年前の空気が飛び出している音だと説明を受けると「……お久しぶりです!」と興奮気味。ボーイスカウトの代表者と大きく目を見開いて顔を見合わせた。

耳を澄ませて

 講義を終えて、柴咲は「ロマンも感じるし、それが溶けてなくなったら二度と戻らない。1700年前の空気を含んだ氷河は一度溶けたらまた同じものは作れない。となると、時間をかけて作り続けられてきた自然がいかに偉大であるか、守るということが大切なんだと思いました」と熱っぽくトーク。

 また、「あるものを守り続けるということはとても大切なことで、やっていかなければいけないこと。ある意味、守ることはクリエイティブなことなのかなと思いました。私たちが生活して進化していくと何か弊害が出ます。それをないがしろにしてしまうと、今まであったものが崩れてしまうという事にもなりかねない」と、話した。

 また、一緒に講義を受けたボーイスカウトの面々に「どうしてボーイスカウトに参加したんですか?」と問いかける場面も。「自分がやってみたいと思ったからやっている、その気持ちがすごく素敵だなと思います。誰かに言われてやってみたらおもしろかったでもいいんだけど、自分から楽しそうだな、ワクワクするな、やってみようという気持ちは素晴らしい。興味が沸いたらどんどん学んでいけると思います。その心をなくさずにいろんなことに挑戦してほしいと思います。私はすっかり大人ですけど、自分が興味あるものを追いかけ続けて行きたいと思います。今日は一緒に学べてよかったです」と、メッセージを贈った。 

 この日のイベントは、同ブランドの誕生160年を記念して行っているプロジェクトの一環で行われたもの。柴咲はこのプロジェクトのアンバサダーを務めている。

 ブランドはまた、社会・環境問題の取り組みを包括的にリポートした『マムート・リスポンしビリティ―・リポート 2021』も発表した。

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