“画狂人”井上文太、HYDEプロデュースの画集出版を記念し個展「iNSPiRATiONS “魔法の林檎”」
個展では本書の収録作品を中心に約100点の作品を展示
個展には、HYDEの肖像画《Dears - HYDE》も展示。井上によると「横須賀美術館の作品展(9月25日まで)のために制作した《運慶作 阿弥陀三尊》は、八方如来といってどこから見てもこちらを見てくれるように描いたのですが、《Dears - HYDE》はどこから見るか、その時の感情によっても表情が変わるように描いています」という。ぜひ、さまざまな角度から鑑賞して表情の変化を楽しんでほしい。
大量の作品を前に「いい絵ができあがるのは全部まぐれ」とはにかみ、「絵がうまいと天才とか才能があるからだと言われますが、僕は圧倒的な量を描けることこそが才能だと思っています」と断言する井上。
今後の活動を問われると「もっともっと絵がうまくなりたい。売れるためなら売れ線の絵を描けばいいし、名前を売りたければそうしてくれる人に忖度すればいいけれど、僕がうまくなりたい理由はうまくなればなるほどいろんな人と出会えるから。生きている間にいろんな世界を見たいのでうまくなりたいんです」と画業への情熱を明かした。
“画狂人”井上文太展「iNSPiRATiONS “魔法の林檎”」は「丸善丸の内本店」4階 ギャラリーにて23日まで、入場無料。21日(日)14時から画集購入者を対象にサイン会も開催する。