今成夢人が8・13後楽園で“強敵”入江茂弘と覚悟の防衛戦。「トラウマを払しょくできないままチャンピオンではいられない」【ガンプロ】
――トラウマが襲ってこないように戦って防衛して締めたいところですね。
「8・13後楽園は、防衛した先のことが想像できないです。先のことを考える余裕のなさ。この追い込まれる感じがたまらないですね。7・10大田区からのこの1カ月間がたまらない…」
――12月27日にも後楽園がありますけど。
「ハイ。人間としては自分の未来予想図を考えないで生きるのはダメなんでしょうけど、そういうのが作れないくらい、今は追い込まれてます」
――映像班として、映像を撮ってきたわけですから、その点でも入江選手にはリスペクトがありますよね?
「もちろん。映像ディレクターとして撮ったとき、2013年3月、ケニー(・オメガ)からKO-D無差別級のベルトを獲って、8月の両国国技館までチャンピオンだったときがあって。あのときの入江さんはガラスのような感情を持った人で、あの肉体で、内面は繊細さがあって。プレッシャーも思い入れもあっただろうし、ピュアな人。2018年にはDDTとの関係で悩んでる入江さんを撮ってた。チャンピオンのとき、海外に活路を見出そうとしてる入江さんがいて、自分のいるDDTとのギャップに悩んでるのも見てた。そこから羽ばたいて海外に行ったり、今のフリーで後ろ盾のない状態で戦う入江さん。都合2回くらいはチャンピオンだった頃の入江さんを見てて、プロレスに対するピュアさが、どっちの時期にもすごいあって、今はもっととぎすまされてる状態。己の肉体一つでやってる。2020年10月のとき、僕は入江さんほどピュアになりきれてなかったと。今、一番プロレスに対して、ピュアというか無垢というか…。無垢な気持ちで臨まないと失礼。僕もそういう自分でありたいし、そういう状態で入江さんとやりたいです」