ティモンディ高岸宏行が埼玉戦で初登板初先発。2回3失点のほろ苦デビュー

力投を見せた高岸(撮影・蔦野裕)

ホームランを打たれた相手に「ナイスバッティング」

 しかし3番の片山をセカンドゴロに打ち取ると今度は4-6-3のゲッツーが決まり二死三塁に。ひとまずピンチを脱したかに見えた高岸だったが、4番のフェルナンドの初球、力んでしまい外角に叩きつけるような暴投で三塁ランナーの生還を許し、プロ初失点。フェルナンド、5番の町田と連続で歩かせてしまったところでベンチから成瀬投手総合コーチがマウンドに。これで落ち着いた高岸は6番の中村をセンターフライに打ち取り、初回のマウンドを終えた。

 2回表、7番の青木が初球を強振すると打球は大きく伸び、センターのバックスクリーン横に飛び込むホームラン。打球がスタンドに入るの見届けた高岸は打たれたにもかかわらず自らグラブを叩きながらホームベースに近づくとベースを1周した青木に「ナイスバッティング」と拍手で称える応援パフォーマンス。敵であっても高岸にとっては同じ野球人ということか。