かっぱ橋道具街に“透明で美しい”土屋鞄のガラスの器専門店「TSUCHI-YA」

廃ビンを利用した再生ガラスで作る「琉球ガラス工房 glass32」具志堅充さんの作品

 1階は同社が全国から探し出した作家や工房の透明なガラスの器が並ぶ。ブラックの什器とグレーの壁が印象的な内装が、透明なガラスの輪郭を美しく際立たせる。

 おすすめの沖縄県の工芸品「琉球ガラス」のグラスは、名護市で「琉球ガラス工房 glass32」を主宰する具志堅充さんの作品。使われなくなった廃ビンを利用した再生ガラスを原料に、グラスの縁やステムに独自に開発した黒を使っている。

 山口県「ガラス工房マル」のグラスの淡いグリーンは、特産品の岩国れんこんの灰を使って出したもの。つぶつぶが愛らしい植物をモチーフにした河野千種さんの作品は、耐熱ガラスを使っているので温かいものを入れることができる。福岡県を拠点に活動する中村敏康さんと「TSUCHI-YA」がコラボしたオリジナルグラスは、フリーハンドで仕上げた有機的な曲線の切子が面白い。どの器も一つひとつ表情が違い、出会った器との一期一会を楽しめるのはハンドメイドならでは。

岩国れんこんの灰を使った「ガラス工房マル」の淡いグリーンのグラス