よしながふみの男女逆転大奥がドラマ化 NHKドラマ10で23年1月放送

 

 よしながふみによる大人気コミック『大奥』がNHKのドラマ10でドラマ化されることになった。放送は2023年1月の予定。

 3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、“男女逆転・大奥”として人気を集めた作品。ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描いて、注目も話題も集めた。 

 物語は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代に、“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病が日本中に広がったことがきっかけとなって展開。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の4分の1までに激減して社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれ るようになる。江戸城でも3代将軍家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごと く希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていく。男たちは将軍の寵愛を得るために火花を散らし……。 

 本ドラマは大政奉還まで描かれる。これまでにも実写映像化されてきた作品だが、大政奉還まで描くのは本作が初めてとなる。

 脚本は『JIN-仁-』や『ごちそうさん』、『おんな城主 直虎』などの森下佳子。

 9月から各将軍編に登場する主要キャストが発表される予定。