難聴を克服しKrush王者となった郷州征宜が引退セレモニーで「今思えば本当に幸せな現役生活でした」と涙【Krush】
最後にマイクを持った郷州は「私は耳が聞こえません。耳が聞こえないので発音がおかしいこともあるようで、皆さんにどれだけ伝わるか分かりませんが、一生懸命喋りますので温かい目で見守っていただけたらうれしいです」と話したうえで「耳が聞こえない私をリングに上げてくれたKrushの関係者の皆様、対戦相手には本当に感謝しています。私は耳が聞こえないので、試合中のアナウンスやゴングも聞こえないので、ゴングの後に対戦相手を攻撃してしまったこともありましたし、レフェリーや対戦相手には本当にご迷惑をおかけしました」と試合中の苦労を明かした。
そして「こんな僕を支えてくださったスポンサーの方々、応援してくれた方々、梶原代表を始め、ともに戦った仲間たち。そして陰でずっと支えてくれた家族のみんなには本当に感謝しても感謝しきれません。皆さんのおかげでチャンピオンになることができました。武尊選手とも拳を交えることができました。武尊選手にはボコボコにされてしまったんですが、今思えば本当に幸せな現役生活でした」と涙を浮かべながら周囲への感謝の言葉を述べ「チャンピオンになってからあまり成績が奮わず、“これが自分の限界か”と、いったん距離を置いて考えてみようと思っておりましたが、2年前に男の子が生まれて。この男の子が本当にかわいくて。男の子でこんなにかわいかったら、女の子だったらもっと心配になってしまう。女の子だったら、毎日毎日、変な男に連れていかれないかと心配になってしまうので、本当に男の子でよかったなと安心しております」などとジョークをまじえる場面も。