〈インタビュー〉DEEP SQUADが夏を総括するニューシングル『VIVA SUMMER!!!!!!』 アゲアゲの夏と染みる夏
――とても楽しい楽曲ですが、作り上げていくなかで苦労されたことはありますか?
杉山:歌割りが難しくて「やばい、どうしよう!」という感じでした。結局はそれぞれの個性を出しまくろう!という話になってピタッとハマって。予想外の作品になりましたね。
TAKA:デモの気だるさに魅力を感じたから気だるく歌ってみたんだけど、それがハマらなかったんですよね。だから思うままに自分らしく1回歌ってみようって。
――歌割りはどのように決めたのですか?
比嘉:サビは全員が1回歌ってみて、誰が一番ハマりがいいかっていうのをやるんです。そこから広げていくというか
YUICHIRO:この曲に限ったことじゃないですけどね、わりとどの曲でもやる方法です。
宇原:Aメロ、Bメロをもっと細かく分けて歌ってみる、なんてこともしますね。
――その結果、これ以外の組み合わせは想像しがたい仕上がりになる、と。YUICHIROさんが歌っている「朝からパーティ シャンパン一気飲み」のパートは、やっぱりYUICHIROさんだろうって思いますし(笑)。
YUICHIRO:あそこはね、最初から僕でした(笑)。
杉山:キーとかもありますから(笑)。でも、この曲は比較的、それぞれの声がどこにハマるかというのは分かりやすかったほうだと思います。
―― グループ史上最もアッパーな楽曲ということで、どう歌うかというトライもあったと思うのですが。
KEISEI:前半はパーティーチューンっていうだけに、力強くテンションもアゲアゲなんですけど、後半になるとセクシーというか、それっぽくなっていくんですよ、リリック感とかも。ちょっとチャラさもあって。宇原 ー 杉山ってメンバーでリレーしていくなかで“音色”が出てきて、それに他のメンバーが合わせていった感じで、そこが一番トライしたところじゃないでしょうか。
宇原:僕は一番最初に歌うので一気にテンションを作る必要があって、低いレンジなんですけど、しっかりリズムも立つように、テンションをアゲていきました。いろいろ意識するところが多かったです。歌詞に「グシャグシャになったこの世界で」というのがあるんですけど、コロナ禍でストレスを感じている方々に元気を与えられたら、笑顔になってほしいという気持ちもあったので、明るさが伝わるようにっていう意識もしましたし。
比嘉:僕もテンションですね。プリプロの時にサビを歌った時に結構テンションをアゲて歌ってはいたんですけど、本レコーディングの時はそれの3倍ぐらいに上げて歌っています。
宇原:なんか…歌った後に喉が痛くなるようなテンションだったよね。
杉山:ちょっとムリした感じで(笑)?
比嘉:何回も歌えないぐらいのテンション(笑)。普段歌う時だったらこういう歌い方しないけどなっていうぐらい元気が伝わるようにしています。実際レコーディングしているときに声も大きかったと思います。
TAKA:そういうテンションを6人で合わせるってことがトライだったよね。それぞれのテンションが1曲つながっていくよう、ちゃんと合わせるっていう。
YUICHIRO:僕はというと……あまり難しさというのは感じていなくて、割と気持ちよく歌えたんですよね。「サンダルで駆ける街」という歌詞の部分でアドリブをしているんですけど、サンダルでアドリブしたのは僕が日本で初めてじゃないかと思っています(笑)。
杉山:「手ぶらで新幹線」もじゃないですか?
YUIRICHO:天麩羅で新幹線、な(笑)。
比嘉:いただいたデモで歌っていただいていた人が、“天麩羅”よりの“手ぶら”で歌ってたんですよ(笑)。
YUICHIRO:手の後に小さな「ん」が入ってる感じ、な。それを使わせてもらってやってもみたけど、うまくハマらなかった(笑)。
―― ダンスを披露しているミュージックビデオの話も聞かせてください。ダンスの部分は、LDH JAPANのグループだけあって流石だなあと思ったのですが……。
比嘉:人形っぽい動きに見えるような効果を期待して、曲のスピードを落として撮影した部分があったりします(笑)。面白いギミックみたいなものがいっぱいあるんですよ。
宇原:振り付けは、TikTokで活躍しているタイガくんにお願いしていて、ファンの人たちにも一緒に踊ってほしいなって思っているんですけど……(笑)。
―― そこそこスペースが必要ですよね。ライブ会場の場合は、今から歌うからスペースを作ってねというMCが必要になりそう。
杉山:結構ドタドタするので、自宅がマンションの場合には下の人にちょっと声をかけたほうがいいかもしれませんね(笑)。